深淵を覗き込む時、深淵を覗いているのだ(2017/12/19 15:17)
288 名前:名無しさん必死だな[] 投稿日:2012/03/12(月)
20:53:20.54 ID:GNQFCCKV0
俺はチェッカー嫌いなんだけど
ここまで個人に粘着するやつにはさすがに使わせてもらうわ
お前この言葉知ってるか?
「深淵を覗き込む時、深淵を覗いているのだ」
とかく深淵というものは覗き込まれやすいものなのだろう。
隠し事や秘密を見つけたとき、そしてそれが深い闇のなかにあるとき、つい覗き込みたくなるのは人の性なのかもしれない。
闇は確かに存在する。(厨二的)
これは僕が社会人になって知った闇の話だ。
とにかく闇の話なので、だいぶぼやかして書こうと思う。
僕が過去に3年半ほど在籍した会社は、とある特定の差別解消を目的としている団体と深くかかわりのある会社だった。
そのことに気づいたのは入社して、試用期間も終わろうかという3ヶ月ほど経ったころだろうか。
当時、世の中のことなど何も分かっていなかった僕は上司に****ってどういう団体なんですか? とたずねたことがあるが、上司はなんとなく言葉を濁すだけだった。
そこで、あっ、これはあんまり触れちゃいけないことなのか。となんとなく察したのを覚えている。
やがて日が経つにつれ会社になじみ、余裕を持って周囲を見渡せるようになってくると、会社全体に暗黙の了解というか、どこか後ろめたい雰囲気が漂っているのが感じられるようになった。
そして、半年、一年と働くにつれて僕は意図せずに深淵を覗き込むことになる。
僕が勤めていた会社はとある士業を生業とする会社だったのだが、社長含めその資格保有者が一人もいなかったのだ。それが業務独占資格であるにも関わらずだ。
業務独占資格とはその名の通り、その資格がないと業務を行えないというものである。つまり、当時の会社の状況は無免許医が独立開業しているようなものだった。
本来ならば法律に反する行為である。しかし、そのとある団体と関わることでそれが可能になってしまうのだ。とてもまともな状態とはいえない。
会社はほとんどその団体の下部組織と言ってもいい存在だった。そしてほとんどの社員がその事実を知らずに入社してきているのである。
そこで知ることになる異常な業務形態。世の中そんなものだと割り切って馴染む者もいるが、後ろめたい気持ちを抱える者もいるのも仕方がないというものだ。
僕はといえば、その事実を知った時点で会社に愛着を持つことが出来なくなってしまった。しかし、せっかく入った会社をすぐに辞め、職歴に傷を付ける勇気を持ち合わせていなかった僕はとりあえず3年と心の中で期限を決めて働くことにした。
その会社で仕事をしていると、ことあるごとにその団体の名前が出てくる。そしてその団体を通じてお金がポンポンと動くのだ。それも少なくない金額が。
そしてそのお金は表に出ることなく、様々なルートで闇に消えていくのである。
僕が唖然としたのは、それを国が半ば黙認していることだった。
国家という巨大な組織が自ら規定した範囲を超えて行われる不正行為を容認してしまっているのである。その事実に、そんなことがほとんど世の中に知られることなくまかり通っているという事実に世間知らずの若造だった僕は愕然としてしまったわけだ。
その団体はそれほどまでに国と政治に深く関わる団体だった。
特定の政治団体を支援しており、選挙のたびに特定政党に投票を呼びかけられたものだ。選挙公示前に無理矢理集会に参加させられて、その場にとある政党の代表(当時)をしていた超大物政治家が投票のお願いに来たこともある。公職選挙法なんてあってないようなものだ。
この場所で働く限り胸を張って生きていけないと感じた僕は、結局3年半ほどで会社から離れた。それ以来なるべく関わらないようにして生きているのだが、それでも今なおその闇は存在しているのである。
ここまでぼやかしつつ書いたつもりだが、察しの良い方なら僕が何の話をしているかは大体想像がつくことだろう。いわゆる**利権というやつである。これがこの国の歪みであり、おそらくは僕が知らないだけでいくつも存在する闇のうちの一つだろう。
このあいだの(といってももう結構たつが)衆議院選挙でふと思い出したので書いておくことにした。
なるべくなら深淵を覗き込まずに生きていきたいものである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます