僕の幸福度は最大化を迎えたようです。(2017/12/03 13:24)
などと書くと、人生超ハッピー! と思われそうだがそういうわけではない。
僕の給与収入に対する幸福度はどうやら最大化を迎えそうという話。
言っておくが決して給料が高いわけではない。
幸福度の最大化の話をするには、限界効用の逓減の法則について触れなければならない。
限界効用の逓減の法則とは何ぞや。
「一般的に、財の消費量が増えるにつれて、財の追加消費分(限界消費分)から得られる効用は次第に小さくなる、とする考え方。」
みんな大好きWikipediaより。
よく喉がカラカラの状態で飲む一杯目の水は美味いが、二杯、三杯と飲むにつれて美味さは感じなくなると例えられるが、これはあまりいい例えとは言えないらしい。
例えばAさんにまとまったお金(財)を与えた場合、Aさんはまず最も欲しいもの(満足度の高いもの)を買うだろう。この時の効用は当然一番高いものになるはずである。
続いて、お金を使い2番目、3番目と欲しいものを買うにつれて、満足度も順次満たされていくわけだから、同一資財で得られる効用はどんどんと減っていく(逓減)していく。というものである。
これも上手い説明とは言えないかもしれないが、今回はお金に絡めた内容なので上記の内容のような例えを用いてみた。
これが収入にも当てはまるのである。収入の額と幸福度は比例せず、収入が増えるに従って幸福度の上昇は緩やかになり、ある一定の額で頭打ちを迎えるのだ。
そして、冒頭にも書いた通り、僕のお金に関する幸福度はどうやら頭打ちを迎えつつあるようだ。
一般的には年収800万~900万、金融資産が1億円を超えると幸福度は上昇しないと言われているそうだが、決してそれだけの年収と資産を手にしているわけではないことは、重ねてハッキリと申し上げておく。
限界効用の逓減は人の心理に基づくものであるから、環境や状況によって個人差があるわけだ。そして、現時点での僕の環境においては、現状である程度満足してしまっていることに気づいたのだ。
僕はもともとお金にそれほど執着がなく、物欲もそれほどないタイプの人間である。
車は乗れればなんでもいいし、ブランド物にもさほど興味はない。お金のかかる趣味もないし、お金をかける相手もいない。大きなライフイベントの予定もない。とても悲しいけれど。
誰かを養うには心許ない収入ではあるが、現状としては今の収入で自分個人の衣食住が事足りて、毎月多少なりとも貯金も出来ている。それで満足してしまっているのだ。
給与明細はここ半年ほど見ていない。源泉徴収票はたぶん見る。
無論、転ばぬ先の杖というか、貯蓄はあるにこしたことはないし、収入が今以上に増えるならばもちろん喜ばしいことである。しかし、預金残高が増えることで幸福度が上昇するかといえば、どうやらそれはまた別問題のようだ。
とりあえず現在の状況においては今の収入が維持出来ればいいと思っている。
ちなみに今回の件は収入に対する幸福度であり、その他の幸福度とはまた別であることを断っておく。
人生全般における幸福度は現在の状況を鑑みるに、とても貧しいものである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます