2017年読書メモ。(2017/11/12 12:29)

今まで読書メモとかつけたことなかったんだけど、まぁブログネタついでにまとめておこうと思い、今年の読書メモをつけておく。


読んだ本と一言感想くらい添えておく。

人に自慢できるほど読書の質も量もなく、誰かに推薦するわけでもないのであしからず。


もはや記憶が定かでない部分もあるがそこは適当にごまかしておくとする。


ちなみに今回の読書メモにあたってアマゾンアソシエイトを導入してみたが、これで儲ける気はさらさらない。画像があった方が分かりやすく便利かなと思っただけである。

そもそも、こんな宣伝もアピールもせずロクなPVもない辺鄙なブログで小銭が稼げると思っていないし稼ぐ気もない。

ネットで画像を拾ってきてもよかったが権利関係に疎いのでビビッてやめた。


では以下、読んだ時系列(たぶん)に並べてみる。



1、EVANGELION ORIGINAL


エヴァのテレビアニメシリーズの脚本集。全三巻。

シナリオの書き方に興味があったので購入。普段は新品しか買わないのだが、もはや絶版だったのでしかたなく中古で購入。一冊10円也。

これは年をまたいだのか去年のうちに読み終えたのかもはや覚えていない。

テレビでは採用されなかった演出やシーンもあり製作の裏側が垣間見れる。




2、ロング・グッドバイ(レイモンド・チャンドラー、村上春樹訳)


言わずと知れたレイモンド・チャンドラーの名著。

3回目だか4回目だかの読了。フィリップ・マーロウのシリーズでは一番好き。

ちなみに「ギムレットには早すぎる」という名ゼリフは日本でだけ有名らしい。

村上春樹によって現代風に訳されているのが読みやすい。個人的には何十年も前に翻訳された本は言葉遣いや単語など今の時代に合わない部分もあると思う。それも味なのかもしれないが。




3、グッドバイ・ママ(柳美里)


知人に勧められた一冊。

元は短編だかなんだかだったのを東日本大震災の後に大幅に加筆修正されたらしい。柳美里の本を読んだのは初めてだったが、母親の徐々に移り変わる心理描写が秀逸だった。ラストはだいたい想像通りだがくるものがある。タイトルからしてヤバイもんね。女性の方が共感できるのかも。




4、深い河(遠藤周作)


こちらも知人に勧められた一冊。

遠藤周作といえば沈黙であり、沈黙しか読んだことなかったけど、現代を舞台にしているこちらの方が読みやすかった。オムニバス的に生きる意味を求めてインドへ向かう人々の話。

人生という深い河について考えさせられる一冊。




5、いきのびる魔法(西原理恵子)


これは勧められたわけではないけど知人の影響を受けて買った。

絵本なんだけど、この中に収録されている「うつくしいのはら」という話が読みたかった。泣く。これは泣く。人を感動させるのに多くの言葉はいらない。

人生でたった一度、たった一人だけでもいいので、こんな風に人に感動を与えられたらと思う。




6、騎士団長殺し(村上春樹)


全二巻。顕れるイデア編と遷ろうメタファー編。

しばらく村上春樹から離れていたのだけれど、7年ぶりの長編ということで乗るしかないこのビッグウェーブにということで購入。中身はまぁ村上春樹だよね。心に響く言葉もあったが内容は数年のうちに忘れそう。




7、1Q84(村上春樹)


全三巻。新刊で買ったままずっと積読(実に7年)だったのだが、騎士団長殺しを読んだついでに読破した。村上春樹の本の中でも割とストーリーがはっきりとしており面白かった。内容がないというか雰囲気で読ませるのも魅力の一つではあるのだが。




8、職業としての小説家(村上春樹)


村上春樹のエッセイ。これも新刊で購入したまま放置していたが村上春樹熱が再燃したので一気に読んだ。小説とは違う村上春樹の人となりが少しばかり伺い知れた。自分を凡人と思っている天才のエッセイ。




9、仏果を得ず(三浦しをん)


実家に帰ったとき母親に勧められて読んだ一冊。

文楽というマイナーなジャンルを題材にしており内容の分かりにくいところもあるが、若く芸に一途な主人公で恋愛などを絡めて基本的には読みやすい。それほど量もないし。知らない世界を少しだけ知る機会になった。




10、一九八四年(ジョージ・オーウェル、高橋和久訳)


1Q84の元ネタである方も読んでみようと思い購入。トランプ政権になってアメリカで再び売れているらしい。蟹工船も日本でいっとき売れてたな。

ビッグブラザーはあまりにも有名だしうっすら内容は知っていたがちゃんと読んだのは初めて。思想の洗脳というのはある意味どんな状況にも当てはまるし、いつの時代も誰かしらの共感は得れそう。101号室に連れていかれてからが本番。




11、ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。(原田まりる)


京都本大賞を受賞したというニュースで知り、タイトルで興味を持つ。

Twitterでつぶやいたらまさかの本人からリプが来たので義理堅く購入して読了。

著者が元アイドル(申し訳ないが存じ上げなかった)ということで、どうせ名前先行の商業的タレント本だろと偏見をもっていたのだが、哲学にも小説にも真面目に取り組んでおられるようで素直に謝罪する。

序盤に西野カナを軽くdisったのを読んで最後まで読むことに決めた。

元アイドルのファンサービス精神なのか、地道な営業努力なのか分からないけどエゴサーチしてネットの末端まで積極的にPRしてる模様。そういう泥臭い感じも嫌いではない。

ライトノベル風哲学入門書といった感じで、意識して若い人にも馴染みやすく書いているらしい。ライトノベル読んだことないけど。




以上が今のところ今年読んだ本である。


分冊も合計して1冊と数え、絵本も入れれば11冊ということになる。

まったく読書しない人からすればそれなりに多いだろうし、読書家の人からすれば鼻で笑う数字だろう。人生と同じく中途半端である。

まぁ強制されるものでも無理して読むものでもないし、活字欲が湧いてきたときに自分なりのペースで読んでいこうと思う。


まだ今年は二か月近く残っているが、資格の勉強を始めたので今年はもう本を読めないかもしれない。

積読はまだまだあるので、もし今年中になにか読んだら追記しておく。

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