葬送行進曲がどこかから聴こえる。

仕方がない。僕はまだ新兵なのだ。圧倒的経験不足。

抵抗する術も自制する術も分からぬまま歩み続けている。

もはや自分の意思ではどうしようもないところまで来ている。

錆びついた銃に破れた戦闘服。

武器の使い方も分からぬまま、ただただ疲弊してゆく。

魂の消耗戦だ。戦略的撤退はない。

協力を要請する味方はいない。

それを敵と呼ぶべきなのかさえ定かでない。

分かっているのはその先にあるのが破滅だということ。

勘違いしないでほしい。負け戦だとは言っていない。

勝ち負けなどないのだから。

いつかただ無力に膝をつくだけだ。

きっと、そういうものだ。

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