死角? 特にありません、無敵です。(2017/10/20 12:48)

などとのたまうことが出来るのは、まだ社会に出たばかりの20代のうちかやる夫だけだろう。


ちなみに元ネタのやる夫AAでは「死角?特にありません、無敵です」となっているのだが、疑問符のあとの空白と文末に句点をうったのは、一応こうやって文章を書いている人間のこだわりである。なんていかにもなことを言うと、のたまうの意味分かって使ってんのとかツッコミがきそうだが、まぁ、どうでもいいや。



資格は必要である。



一生を同じ会社、同じ職場で安穏と過ごすことができるならば必要としない、されないこともあるだろう。または資格では示すことの出来ない特殊な技能を持っているならば食いっぱぐれることもないかもしれない。

しかしもし、君がどこにでもいる一般人であり、何らかの理由により就職活動という戦場に放り出されたならば、知識を形として証明できる資格という武器を持たないのは致命的である。市街地で銃撃戦のさなかに遮蔽物のない広場に飛び出すようなものだ。無敵どころか全方位死角と言っていいだろう。

そして、しがないプロレタリアートはいつだって突然、そんな戦場に放り出されるかもしれない可能性を抱えているわけだ。



ちなみに僕はいくつかの資格を持っている。


・日商簿記検定2級

・初級システムアドミニストレータ(今はもう廃止されている)

・二級ファイナンシャル・プランニング技能士


ここでつまびらかにするのはいささか恥ずかしいのだが、履歴書に書ける資格としてはこれぐらいだろうか。あとは運転免許くらいだ。

他人に言われるまでもなく、戦場を生き抜く武器としてはいささか火力に欠けると自覚している。



なかには経験に勝る資格はなしと声高に叫ぶ兵士もいるだろう。

たしかに中途ともなれば実務経験を重視されるのは当然のことだ。しかし、君が最前線で戦いたいと思うならば、それまで積み重ねてきた経験のなかで必要とされる、役に立つ武器を手に取る必要がるはずだ。それを手にしないのは怠慢でしかない。

しかも経験を売りにする場合、それは同じ前線で戦い続ける場合に限るわけだ。もし、君の怠慢により今まで戦ってきた前線から撤退を余儀なくされた場合、新たな戦域で君は無力な、いち新兵へと成り下がるだろう。歳を取った新兵ほど戦場に不必要なものはない。


などと偉そうに口にしたものの、僕自身これまで怠慢に過ごしてきた、訓練を怠ってきたのは事実であり、歳を取るにつれて自分の武器の弱さに危機感を覚えだしてきた次第である。


そこで最近は新たな武器を手にしようと考えているわけだ。

といっても無限バンダナやステルス迷彩といったメタルギアソリッドの隠し武器(正確にはアイテムだが)を苦労して入手し敵兵相手に無双しようなどとは思ってもおらず、プライベートをさほど犠牲にせず手に入れることの出来そうな手ごろな武器をいくつかピックアップしている。

残念ながら休日を犠牲にするまでの気概はない。戦士にだって休息は必要だ。


手始めに一級建設業経理士を受験しようかと考えている。

理由としては、簿記2級のステップアップとして今までの知識と経験が活かせる。3科目合格する必要があるのだが科目合格は五年の猶予がある。資格としてはマイナーだがその業界では重宝される。などである。


とりあえず現在、読書中(ずいぶん放置している)の1984を読み終えてから取り掛かろうかと思う。



明日から頑張る。

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