働け。(かなり偏った私見です)(2017/09/05 10:53)
4月1日付けで新入社員が入社して約5カ月。
わが社では先日、新卒向けの外部研修があった。
で、一応、採用責任者の僕のもとに研修先から研修内容の報告と新卒の抱える悩みみたいなのが送られてきたのだが、その中で目を引いたのが、
「これが自分のやりたい仕事なのか分からなくなった」
というものだった。
働き始めて数カ月。この職が適職なのかという悩み、となりの芝生が青く見える気持ちも分からなくはないし、誰しもが通る道だろう。
その子は直接のブカではないので、あえて自分からその相談に乗ることもしない代わりに、ここでその悩みに答えておこうと思う。
社会に出て十余年。
そほど深くない経験と知識、そして深い諦めをもって言わせてもらおう。
働け。
「やりがいが欲しい」「自分に合った仕事があるのではないか」もっと言えば、根本的に「働きたくない」。
そんな思いを抱きながら、僕たちは働き続けるのだ。働き続けるしかないのだ。
資本主義社会において無産階級であるとか、社会的立場と意義だとか、生活のためだとかあらゆるものをないまぜにして、我々には働くという選択肢しかないのだ。
もちろんその対価としてきちんと報酬は得るべきだし、ワークライフバランスやより良い労働環境を求めることは当然のことだろう。たまに心と体がしんどいときには休むことも必要だろう。
やりがいだとか楽しさだとか働く意味など考えるなとは言わない。過労死しては元も子もない。
だが、世の中にすがりつき、しがみつく限り、たとえどんな状況だろうと働くしかないのだ。深い悲しみを背負ったまま。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます