第218話

 一気に、戦闘の火蓋ひぶたが切られた。


 巨漢のモヒカンヤンキーの方が倍近く体格でまさる。


 およそ力では勝てそうにない。



 丸太のように太い豪腕に捕まれば、三人対一人だ。


 間違いなくボコボコにされるだろう。



 だが、アキラは軽やかにステップを切り、モヒカンのタックルをかわした。



「フフ……」

 余裕の笑みを浮かべ、軽く左のジャブを顔面に放った。


 まさに蝶のように舞い、蜂のごとく刺す。


 その言葉が、ピッタリと当てはまるみたいだ。

 華麗に渚を舞うようだ。



「うッがァ~…😣💦💦」

 モヒカンの勢いが止まった。



 思わず、顔面を両手でガードしたため、今度はボディがガラ空きだ。



「ほら、これでお休み❗❗」

 すかさず、アキラの電光石火のミドルキックが火を吹いた。


 鳩尾みぞおちの辺りに、強烈な三日月蹴りだ。


 『ドッボォ~ーッ❗❗❗❗』と鈍い音が響いた。



「うッがァ~…」モヒカンは腹を押さえ悶絶した。



 モノの数秒も立たずに、ヤンキーの一人が戦闘不能になった。








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