第169話

「えェ……😲💦💦💦」

 通行人たちが、すれ違いざまハッとして振り返った。


 当然、キュートで可憐なロリータに驚いたのだろう。



 それほど派手なよそおいではないが、やはりロリータは普通の格好をしていても人の目をくようだ。



「スッゲェ……、どっかのアイドルかな」

「あのピンクのツインテールの子だろ……」

「あんな子見たことないけど、スッゲェ可愛らしいなァ~…」


「しっかし隣りの腕を組んでる彼氏ヤツは、なんだ……」

「パッとしねェから、マネージャーか何かだろォ~……」

「彼氏なら、死ねば良いのに……」

 男子学生らが、盛んにヒソヒソと陰口を叩いていた。


 

「ッたく……😔💦💦」

 こっちにも聞こえてるッてェ……


 言いたい放題だ。



 これだから、ロリータと腕を組んで出掛けるのは控えたいのだ。



 






∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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