第168話

 口から出任せを言った。


「ン……、嫉妬ォ……😓💦💦」

 ロリータは、あんまりピンときていないみたいだ。



「あ、ああ…… 嫉妬されて、有ること無いことネットに書かれたら困るだろ❗❗❗」

 僕とロリータとの関係をSNS に載せられたら一大事おおごとだ。



「うゥ~ン……😔💦💦💦 そうねェ……」

 何となく納得したようだ。



「だから、遠い親戚の子ッて事にしておいてよ❗❗」



「ン…、遠い親戚の子……😔💦💦💦」

 かなり不満みたいだ。


「それとも、祖父ジーちゃんの隠し子とか、さァ~…😅💦💦」

 こうなれば、背に腹はかえられない。


 祖父ジーちゃんには悪いが勝手に名前を使わせて貰おう。



「ン…、お祖父ジーちゃんの……」

 小さく呟いた。


 真夏のアスファルトの道路は燃えるように熱い。

 ほんの少し運動しても汗が滲んだ。



 リア充みたいにロリータと腕を組んで、話しながら駅へ向かっていると異様に目立って仕方がない。



「えェ……😲💦💦」

 通行人が、すれ違いざまハッとして振り返った。






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