第166話

 なんて説明すれば、オバさんにかって貰えるのだろうか。



「昨日、ロリータは、お兄ちゃんと結婚したのォ~ー……✨😌✨🎶✨」

 美少女はニコニコして、飛んでもない暴露をした。



「え、結婚……したのォ~……😲💦💦💦」

 さすがに、オバさんも驚きを隠せない。



「いえ、あの…、け、結婚ッて言うのは……

 夜中にやってるアニメの話しですよ。

 ビ……ッ、BSの方でェ……😅💦💦💦」

 仕方がない。


 こうなったら架空のアニメの話しを誤魔化そう。


「アッ、ああ、なんだ。そうなのォ~……

 アニメの話し……😅💦💦」

 愛想笑いをした。


 僕がオタクなのを知っているので深くは詮索しない。



「そ…、そうなんです。【ロリ婚】ッて言うアニメでェ……。資産家セレブな美少女が、大学生の家庭教師と結婚するラブコメでしてェ……」

 とにかく速攻で、この場を切り抜けたい。



「ふゥン……、【ロリ婚】ねェ……

 ゴメンねぇ……😅💦💦 オバさん良く知らないから……」



「あ、す、すみませんが、これから僕たち、海水浴に出掛けるのでェ。

 じゃ、行ってきますゥ……👋😅💦💦」

 早口でまくし立てて、強引にロリータの腕を引っ張り駅へ向かった。



「そォ~、気をつけてねェ……💦💦

 行ってらっしゃいィ~……👋😅💦💦」

 ワケもわからず、オバさんも僕らを見送ってくれた。







∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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