第164話

 取り敢えず、海水浴の用意をして、ロリータの新しい水着を買いに出掛けることにした。



 ロリータはピンクゴールドのツインテールを真っ白なツバの広い女優帽で隠し、淡いブルーのTシャツを着ていた。



 僕が小学生の頃に着ていたTシャツだ。


 僕には小さくなったが、ロリータには、ちょうどサイズがぴったりだった。

  


 外は真夏の日差しが眩しい。


 屋敷を出ると、すぐに女性に声を掛けられた。


「あら、明日朗ともローちゃん✨✨」



「え、あ、どうも……」

 声のした方へ視線を向けると隣りのオバさんがニコニコして会釈してきた。

 僕もペコリと軽く頭を下げて挨拶した。



 おさない頃から良く知っているが、あまり歳を感じさせない。美熟女だ。



「久しぶりねェ…… 元気だった❓❓」

 いつまでも可愛らしい容姿は健在だ。


 オッパイもスゴく大きく巨乳と言えよう。

 ちいさい時は憧れたモノだ。


 

「ハ、ハイ……元気なだけが取り柄ですからァ~…😅💦💦」

 ヤバい……。


 顔は童顔だが、かなりおせっかいなオバさんだ。  

 


 このオバさんにロリータのことを根掘り葉掘り詮索されたら、おおごとになりかねない。



 ロリータは僕の腕にシッカリとしがみついてきた。



「フフ……、あら、可愛らしい子ねェ……

 どこの子かしらァ~…❓❓」

 オバさんは僕の腕にしがみつくロリータを見て微笑みを浮かべた。



「ど、どうも……😅💦💦💦」

 どうしよう。



 なんてロリータを紹介すれば切り抜けられるのだろう。






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