第127話 ピンク……

「ピンク……」ロリータのことか。



「フフ…、あいつ…… 死んだンだろ……」


「え…、しッ、死んだァ~……😲💦💦」

 何を言っているんだ。



「そ、団地の屋上から飛び降りたらしいぜ」

 ニヤニヤ笑いながら団地の屋上をアゴで差した。


「マジかよォ~ー。ハッハハァ~…😆🎶✨」

 少年たちは、情け容赦なくケラケラ笑っていた。


「ン……」コイツら……。

 何が可笑しいのだろうか。


 人の【死】をゲームのコマンドみたいに言うな。


「いやいや、生きてるよ…… 

 ちゃんと元気に暮らしてるから」

 僕は少しムッとし、不機嫌そうに応えた。


「ふゥ~ン……、どっちにしろ。

 ずっとヒッキーだからなァ~…😏✨✨」

 明らかにバカにした態度だ。



「ヒッキー……❓❓」引きこもりか。



「そ、小学校の時、何回か、来て……

 先生とかに呼び出されて…… 

 そのまま学校に来なくなったンだよ……」


「ン…… 先生に」


「だって、ピンク色の髪の毛だろ❗❗」


「ああ……」聞いているのが辛くなった。


「たぶん、あそこだろ。あそこの四階……」

 少年が団地のひとつに指を差した。



「そうか。ありがとう……」

 取り敢えず、頭を下げて彼の指差した団地のひとつへ向かって歩き出した。






∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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