第122話 いろんなモノを出して……

「あッ、ハ…、ハイ…… もしもし……」

 ロリータを起こさないように声をひそめて通話に応じた。


 まるで、本妻に隠れて不倫をしてるようなスリリングな気分だ。



『よォ~……、トロロォ~ー🎶✨』

 ヤケに、ご機嫌な女性の声だ。



「う、うゥ…、ン……😔💦💦💦」

 馴れ馴れしく僕の事を『トロロォ~』と呼ぶ女性など、この世界に思い当たらない。

 あの彼女ひとだ。


「ア、アリスさん…… な、何ですか」

 間違いなくセクシー女王様クイーンの如月アリスだろう。



『おいおい、お前、私が居ないのを良いことに、可愛いロリータに手を出してねぇ~だろうなァ~…❗❗』



「えェ……😲💦💦」一瞬、絶句した。


 今ちょうど、ロリータにキスしたり、軽く身体を触って悪戯イタズラを仕掛けていた所だ。ちょっと気まずい。


「そ、そんな……、てッ、て、手なんて……

 出してませんよ」

 否定したモノの明らかに声が上擦うわずっていた。



『フフゥン…、手だけじゃなくッてェ……、股間からを出してンじゃねぇのか…… キャッキャッキャッ』

 アリスはヤケにたのしげに笑った。



「こ、股間からッてェ……😳💦💦💦💦 なッ、な……、何ですか」

 まったく何を言っているのだろう。



 この彼女ひとは……。





∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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