第121話

 不意に、スマホの着信音が響いてきた。



「な……ッ、な、なッ、何ィ~……😲💦💦」

 せっかく、あと少しで濃厚接触できるのに……。


「くッそォ~ー……」

 邪魔しやがってェ……。


 こんな時間に誰だろう。



 慌てて、部屋を見回しスマホのを探した。



 どうやらテーブルの上に置かれたスマホが鳴っているみたいだ。


『ピィー✨🎶 ピィー……✨🎶』

 深夜に着信音がわずらわしい。



「ッたくゥ……」

 ロリータが目覚めない内に僕はスマホを手にした。


 

 スマホの通話ボタンをタップし、転がるように部屋を出た。



 出来るだけ音を立てないように部屋のドアを閉めた。



「あッ、ハ……、ハイ、もしもし……」

 まるで本妻に隠れて不倫をしているようなスリリングな気分だ。







∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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