第111話 優しくチューしてェ……

「ああ、もう乱暴なことはしないよ。

 優しくするから……」

 恥も外聞もなく平謝りだ。

 許してくれるなら土下座もさない。



「じゃ、今度こそ優しくチューしてェ……」

 心持ち唇を尖らせた。



「え……😲💦 チュー……❓❓

 しても良いの……」

 

「うん……、お兄ちゃんは童貞チェリーボーイだからチューもしたことないンでしょォ~……」



「い、いや……、それは……😳💦💦💦」

 顔が真っ赤になって言い訳ができない。



 この際、仕方がない。正直に話そう。



「うン…… そ、そうなんだ……😳💦💦💦

 ずっとウソをついていたけど……

 僕、チューもしたことないンだ……」

 はずかしくて顔が真っ赤になった。

 


「フフ……✨😌✨✨ 知ってるよォ~ー

 だって、お兄ちゃん、ウソつくと鼻の下に汗をかくでしょォ~✨✨」



「え、そうなの」まったく知らなかった。

 慌てて、鼻の下を手の甲でゴシゴシと拭った。








∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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