第98話 【ダブルフェイス】
「ねぇ…、トロロォ~……😆🎶✨」
突然、玄関でアリスに抱きつかれた。
「えェェ~ー~ー……😲💦」
なんだろう。急に……。
ネコ撫で声で……。
アリスの柔らかなオッパイが僕の胸板に押しつけられた。
濃厚な香水の匂いに
一気に心拍数が急上昇してきた。
『知ってるの。あの子のこと……』
アリスは僕の耳元へ唇を寄せて囁いた。
「あ、あの子ッてェ……、ロリータのこと」
何を言い出すんだ。唐突に……。
『そうよ。あの子の本当の正体を……』
「本当の正体ッてェ……😓💦
まさか、異世界の妖精とか……」
そんなはずはないと思っても訊いてみた。
『ン……😒✨✨ バカなのォ~……』
睨まれてしまった。
「ど、どうも……😅💦 ハッハハ」
そんなワケはない。苦笑いを浮かべた。
だとすると、ロリータの正体ッて……。
いったい何だと言うんだ。
『あの子は、ねぇ……。
たぶん【ダブルフェイス】なんだ』
「な、【ダブルフェイス】……」
二つの顔……。
急に、なにを言い出すんだ。
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