第81話 童貞キラー

「え……、バージンボーイ…だッてェ……」

 何を言っているんだ。


 コイツは……。

 勝手に言葉を作って……。



「もちろん【童貞少年】の事よ。

 お兄ちゃんはバリバリの童貞バージンボーイじゃん✨ フフ……✨😌☝✨✨」

 ロリータは、少しバカにするようにあざ笑った。



「な、な、なんだよ……😳💦💦💦

 バリバリのバージンボーイッてェ……。

 だいたい僕は、童貞じゃねェ~よ」

 つい憧れのアリスの前なので虚勢を張ってしまった。


 もちろん僕は童貞だ。



「へェ~ー……✨😌✨✨ トロロォ~ッて、バージン ボーイなんだァ~」

 だがアリスは妖しく目を光らせ、嬉しそうに微笑ほほえんだ。



「いやいや、あのですねェ……😳💦💦💦

 僕はバージン ボーイじゃありませんよ」

 慌てて首を横に振って取り繕った。

 どうしても嘘をつくと笑顔が引きつってしまう。



「あァ~ら、良いのよ。恥ずかしがらなくってもォ~✨🎶✨ トロロォ~……🎶✨」

 アリスは笑いながら爪先を僕の股間へ伸ばしてきた。



「ちょッ、ちょっとォ~ー😳💦💦💦」

 何とか、彼女の足を避けようと身体をくねらせた。


「私が何て呼ばれているのか、ご存じでしょォ~✨😆🎶✨」


「ううゥ……😳💦💦」

 彼女の爪先が僕の股間のポ💟ットドラゴンを突っついた。



「ちょっとォ…、や、やめて下さいよ……」

 もちろん業界で、アリスが何と呼ばれているか、知っていた。



 セクシー女王クイーン 如月アリス。



 またの名を【童貞キラー】だ。

 童貞には目がないと言う噂だ。



 数多くの作品を残すアリスだが、童貞少年を翻弄する役をやらせたら、ア💟デミー賞 主演女優でも太刀打ちできないだろう。



 その妖艶な演技に世の『童貞ボーイ』たちは魅了された。


 優に百人を越える童貞少年の【筆下ろし】をしていた。







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