第75話

「ンゥ……😚✨✨💕」

 覚悟を決めて唇を寄せていった。


 キスまで、あと数センチだ。

 たったの数センチが、なんて長いんだろう。


 僕の目の前にだけ、『理性』と言う名の『透明の障壁バリアー』があるようだ。

 



 ようやく唇が触れあった。

 柔らかな唇と唇が重なりあった。



『おおォ~ーー……✨✨💕💕💕

 やったァ~~ーーー……✨✨✨💕💕💕💕』

 ついに僕はキスをしたんだ。

 実質、初めてのキスだ。



 念願のキスに、嬉しさのあまり全身が戦慄わなないた。

 

 



 さあ……、だが、ここからが困ってしまった。




 いつも観ているセクシー画像でもキスシーンなど、早回サーチしている。


 ジックリ見た覚えがない。




 こんな事ならキスシーンもちゃんと送らずに観れば良かった。

 だが、今さら悔やんでも仕方がない。



 そうだ。

 

 舌をロリータの口の中へ挿し込んで絡ませれば良いのだろう。

 このままディープキスへ持っていけば良いのか。

 僕はロリータを抱きしめたまま、ゆっくりと舌を伸ばし彼女のプニプニとした肉づきの良い唇へ這わせようとしたのだが。


 


 その時、突然、『ピンポォ~ーン✨🎶✨ ピンポーン✨🎶』と玄関のインターフォンが連打された。



「ううゥ……😲💦💦💦 な、なんだよ……」

 せっかく、あと少しで濃厚接触的なディープキスができたのに……。

 間の悪いヤツだ。


 盛り上がってきた途中で、水をされた気分だ。



「誰ェ……😓💦💦 お兄ちゃん……」

 ロリータも不安な顔だ。



「え、さァ~……❓❓」誰なんだろう。


 まったく心当たりがないので、先にディープキスをしようと思い、もう一度、ロリータを抱き寄せた。



 だが訪問者は遠慮なしに、しつこくインターフォンを連打した。




『ピンポーン✨🎶✨ ピンポーン✨🎶🎶

 ピンポーン🎶✨』









∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆




 

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