第49話

「ごちそうサマージャンボ宝くじィ~~😆🎶✨」

 無駄に明るく元気な挨拶だ。


 結局、メインの唐揚げやシャケは、ほとんどロリータが食べてしまった。



 もっぱら僕は残飯整理と言っても過言ではない。



「フフ……、美味しかったァ~😆🎶✨」

 ロリータは満足そうだ。

 素肌の覗いて見えるお腹を手の平で、ポンポンと叩いた。



「ああ…… そりゃ、良かったな。

 僕も、ごちそうさまァ~……✨😊✨✨」

 こっちも自然と笑みがこぼれた。



 ロリータと一緒に食べていると、味気ない梅干しと海苔ノリだけの残飯も抜群に美味おいしく感じられた。



 正直に言えば、ロリータと一緒ならば、何を食べても最高だった。



 ひとりで食べるわびしさもない。


 こんなアイドルみたいな可愛らしいと食事が出来るだけで嬉しかった。



 すぐ真横で、天使のようなロリータが微笑ほほえんでいるだけで、どんな御馳走よりもまさった。





 テレビでは相変わらず、新型コロナの情報を報じていた。



 感染防止には『密』を避けることが重要と報じているが、ロリータは仔猫こねこのようにベタベタとくっついてくる。


「あ、あの……😳💦💦 ロリータ」

 柔らかな身体が密着し、ヤケに下半身が悶々としてきた。


「ン……、どうしたの。

 お兄ちゃん✨😌🎶✨」

 仄かにシャンプーの薫りが漂ってきた。


「ちょッ、ちょっと、暑っ苦しいよ……

 くっつき過ぎじゃないかな……😳💦💦」

 頬が熱く火照ってくる。



「だって、お兄ちゃんと一緒だと安心だもん」


「ゥ…、ン…、安心なら、それで良いけど」

 仕方なく彼女の好きなようにさせておいた。




 外は相変わらず雨が降り続いている。








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