第43話 コスプレ

 ロリータの着替えた姿を見て僕は唖然とした。



「ああ……😳💦💦💦」

 これほど本城カレンのコスプレが似合う美少女は、この世にいないだろう。



 顔自体もよく似ているが、それ以上にナゼか雰囲気がだ。



 ミニスカートから伸びる白くて長い美脚が妖艶なまめかしい。


 上下セパレーツになっているため、可愛らしいおヘソの部分が覗いて見える。



「どう……😳💦💦 お兄ちゃん」

 ロリータは、恥ずかしそうにモジモジして頬を紅く染めた。


「う、うん……」言葉にならない。


「後ろはこうなってるのよ😆🎶✨」

 ロリータはダンスを踊るみたいにクルッとターンした。


 ヒラリとミニスカートがひるがえった。

 

 水着のように露出が激しいコスチュームだ。ピンクのパンツが丸見えだ。




「あ、ああ……😆🎶✨ よく似合ってる……

 スゴく可愛らしいよ❗❗」

 まるで本城カレンが生き返ったようだ。

 


 僕は、青春の全てを本城カレンに捧げたと言っても過言ではない。


 週末の握手会ライブには欠かさず並んでいた。



 彼女がトップアイドルへの階段を駆け昇っていく姿を見ているのが、僕たちファンの念願だった。



 ひたすら努力し、ついに『夢の階段』を昇りきって、トップアイドルへあともう一歩と言う所で悪質ストーカーにより夢を打ち砕かれた。



 その後、本城カレンの死により、僕の心にもポッカリと穴が空いた。

 何もやる気の起きない日々が続いた。



 しかしそんな僕の前にカレンが甦ったようだ。

 涙で目の前がかすんだ。



「ううゥ…… ロリータ❗❗」

 嬉しくなって、僕は彼女をギュッと抱き寄せた。



「ン……😳💦💦 お兄ちゃん」

 かすかに呻いた。

 



 ※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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