第34話 ビショビショに濡れた
早々に、
「ッたく……」信じられない……。
如月アリスと結婚するのかは怪しいが、あの
暇なのでリビングのテレビをつけ、録画しておいたあいみょんのライブの『マリーゴールド』を映した。
何度、聞いても心に沁みるラブバラードだ。
ノスタルジックなメロディと詞に疲れた心が洗われるようだ。
ソファにうつ伏せで寝転がって、あいみょんのライブを観ていると突然、バスルームの方が騒がしくなった。
『キャッキャッキャァ~~~ーーッ😆🎶✨
お兄ちゃん✨🎶✨ お兄ちゃん✨🎶✨
お兄ちゃァ~~ん✨😆🎶✨』
ドタバタと、こっちへ向かって走ってくる音が響いた。
「ン……😒💦💦💦」
どうやらロリータが風呂から上がったようだ。
せっかく静かに音楽を聞いていたのに騒がしい限りだ。
「お兄ちゃァ~~~ーーん✨😆🎶✨」
「ン……」振り向くと、ロリータがリビングへ駆け込んできた。
ビショビショに濡れた身体に、真っ白なタオルを一枚、巻いただけの姿だ。
「なァ~……😲💦💦💦」
「キャァ~……ッ❗❗❗
お兄ちゃァ~~~ーーん✨😆🎶✨」
助走をつけ、そのままピョーンと宙に舞った。
両手を横に広げ空へ羽ばたくような格好だ。
背中に羽根が有ればそのまま翔べるだろう。
だが、あいにく背中に羽根など着いているはずはない。
もちろん重力には逆らえず、僕の背中へ落下してきた。
「わ、わ、わァ~~~ーー😲💦💦💦」
「キャァ~~~ーッ😆🎶✨」
ロリータは、悲鳴を上げて僕の背中へ落ちた。
ビッタァー~~ーン❗❗
※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆
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