第33話 【伝説のセクシー✨クイーン】

「み……、右手の恋人ォ~ー……」

 なんだよ。それは……。

 どんなしもネタだ。



『フォフォフォ~~ーー……😆🎶✨

 トロロォ~、聞いて驚くな❗❗

 セクシー女王様クイーンのアリスじゃ~~🎶✨』

 ジーちゃんは自慢げに叫んだ。



「えェ……、セクシー女王様クイーンのアリスッて…… ま、まさか……。

 き……、如月アリスなのか……」

 そんなはずはないだろう。



『ああ……、そうじゃ❗❗

 【伝説のセクシー✨クイーン】如月アリスじゃ❗❗

 フォフォッ、おそれ入ったか❗❗』



「う……、ウソだろォ~……」

 思わず、僕は絶句しそうになった。



『フォフォフォ……ッ、ウソではない。

 本物のアリスじゃ❗❗❗』



「ゥ…、ン……」マジか……。

 如月アリスと言えば、二十一世紀、もっとも有名なセクシー女優だ。 



 確かに思春期の男子から、『右手の恋人』と呼ばれていた。



 僕も毎晩、お世話になっている。



 昨年惜しまれつつ引退したが、現在いまもっとも復帰が待ち望まれる【伝説のセクシー✨クイーン】だ。



 数多あまたいるセクシー女優の中でも、最高に美しくさらに頭脳明晰、演技力は抜群と称されていた。



 二十一世紀、日本で一番稼いだセクシー女優としても呼び声が高い。


 一本の契約が実に数千万ともウワサされている。



 しかも唯一、帝都大学在学中に、セクシー女優としてデビューし、史上もっとも【エロ賢いセクシー✨クイーン】としても有名だ。



 いくら何でもそのセクシー女王クイーンのアリスが祖父ジーちゃんの婚約者だなんて……




「フフ……😅💦💦 ジーちゃん……

 エイプリルフールじゃないんだ。

 ウソをつくなら、もう少しマシなウソをつけよ」

 これまでも何度、ジーちゃんのウソに騙された事か。

 大ボラふきだ。




『あァ~ン…… ウソではない』

 



「ハッハハ…… わかったよ」

 どうせ、そこいらの偽者バッタモノだろう。



 アリスの引退後、如月クリスなど彼女と似たような顔に、整形するセクシー女優はといる。

 

 


「ま、祖父ジーちゃんのフィアンセに会うのが楽しみだな」

 あまり期待していないが……。



『フォフォッ、見て驚くなよ』




「ああ、わかったよ。じゃァ~ねぇ……」

 適当に相づちを打ち通話を切った。








∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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