第5話 ロリータ

「あッあァ~……😓💦💦」小さく呻いた。


「ンゥ…… 何❓❓」

 ロリータは美味しそうにチョココロネを頬張り、首を傾げた。



 舐めた舌に、まだ少しだけチョコクリームがくっついていた。



 ほのかに、僕の鼻孔へチョコの甘ったるい匂いが漂ってきた。



「あ……、いや……、べ、別に……😅💦💦

 な、何でもないよ」

 細かく首を横に振って苦笑いを浮かべた。


 僕だって、子供じゃないのだ。

 チョココロネのひとつやふたつで目くじらを立てても仕方ない。


 また明日にでも買って食べれば良いのだから……。



「フフ、お兄ちゃんもチョココロネが欲しいのォ~……?」



「え、いや……😅💦💦💦 ま、帰ったら食べようと思ってたから」

 つい本音ほんねがポロッと漏れてしまった。


 不思議に美少女ロリータが食べていると余計、美味しそうに見えた。



「ハッハハ……😅💦 でも……良いよ💦💦」

 そのくらい我慢できる。

 僕は、ロリータと違って大人だ。



「ハイ……😆🎶✨ じゃ、残りあげるよ」

 美少女は僕に食べかけのチョココロネを寄越した。



「あ、ああ……、ありがとう……😅💦💦」

 無下ムゲに断わることもないだろう。



 受け取ったチョココロネには、ロリータが唇をつけて、舐めた痕跡あとがクッキリとついていた。



 もちろんこれも食べれば間接キスだ。


「ゴックン……😳💦💦💦」

 チョコクリームの甘い匂いが僕の鼻孔をくすぐった。

 

 ロリータの唇をつけた跡を見つめていると思わず、胸がドキドキしてきた。


 

「フフ……✨😌✨✨💕」

 意味深に微笑んでロリータは、僕の敏感な部分に手を乗せた。



「あッ……😳💦💦」

 僕はビクッと身体が反応してしまった。


「どうしたの。お兄ちゃん✨😆🎶✨💕

 ほォ~ら、我慢しないで、食べてェ✨💕」



「あ、ああ……😳💦💦💦」

 何となく引っ掛かるが、大きく口を開けチョココロネをひと口食べた。



「ああァ~……😳💦💦💦」なんて美味ウマいんだ。

 生まれて初めての間接キスだ。


 痺れるくらい甘くて美味おいしい。

 チョコの味が口じゅうに広がった。


 興奮で全身が震えてきた。


 これほど美味おいしいチョココロネは、二度と味わえないだろう。


「ねぇ~……、お兄ちゃン……😆🎶✨

 美味おいしい……❓」


「えェ……、あァ~、美味しいよ……」


「良かったねぇ。お兄ちゃん✨😆🎶✨

 ロリちゃんと、初めて間接キスが出来てェ……」


「う……、ッな、何ィ~ッぐゥ……💦💦💦

 ゴッ、ゴッホゴホ……😣💦💦💦」

 突然、思いがけないロリータの発言に僕はチョココロネを咽喉のどに詰まらせ咳き込んだ。



「フフ…、大丈夫ゥ…… お兄ちゃん」

 ロリータは心配そうに僕の背中をさすった。



「ああ、ありがとォ~。だ、大丈夫だよ……

 ゴッホ…、ゴホン……」

 少しだけせたが平気だ。





∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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