第4話 ロリータ

「サンキュゥ……✨😆✨🎊🎶✨💕💕

 チュゥ~~ッ✨👄✨✨💕」

 美少女は、嬉しそうに僕の頬に軽くキスをしてきた。



「うッわァァ~~ーー~ーー……😲💦💦💦」

 思わず僕は、悲鳴にも似た声を上げてしまった。



「な……😲💦💦💦 何よ。もォ~……

 なんなのォ~ーー❗❗」

 美少女は僕の顔をマジマジと見つめた。


「お兄ちゃんッたらァ~、急に悲鳴を上げちゃってェ……

 ビックリさせないでよォ~……💦💦💦」




「いや……、ビックリするのはこっちの方だろォ~ー❗❗

 きゅ……、急に……😳💦💦」

 頬にキスをされ動揺した。声が震えていた。



「ウッフフゥ…、ほっぺにチューされたくらいで、キョドッちゃってェ……

 やっぱ、お兄ちゃんッて童貞チェリーボーイなのォ~……❓❓」

 美少女は、目を丸くして僕を見つめた。



「いや、別に…… ボ、僕は童貞チェリーボーイじゃないよ……💦💦

 急に、ほっぺにチューをされたから驚いたンだよ…… ヘッヘヘェ……😅💦💦💦」

 少し笑顔が引きつった。


 本当のことを言えば、ロリータの言う通り童貞チェリーボーイだ。


 もちろん頬にキスをされた事も初体験だ。

 ジワァーッと、全身から汗が滲んだ。



「……😳💦💦💦」

 キスをされた頬が熱く火照っていた。


 まだ心臓がドキドキしている。

 



「あ、あの…… キミ、なんて名前なの❓」

 取り敢えず、話題を逸らし彼女の名前を訊いた。



「ン……✨👄✨ 私の名前……❓❓」


「あ、ああァ~……」

 名前を聞かないと何かと不都合だ。



「フフ…✨👅✨ 個人情報だから教えない」

 舌をペロッと出してとぼけた。



「え……、ああァ~、そうか……😓💦💦💦」

 確かに、これだけの美少女だ。

 警戒するのも無理はない。



 女子児童への悪戯イタズラや性犯罪は年々、増加傾向だ。



 いくら人畜無害な僕が相手でも出来るだけ用心した方が良いだろう。 


 それにしても個人情報保護法が出来て何かと不便になった。




「フフ……、ウッソォ~ー❗❗❗

 ロリータよォ~……✨✨😆✨🎶✨」

 

「え……、ロ、ロリータ……❓❓」

 何だ……。それは……。

 美少女ッてことだろうか。


 一瞬、名前とは認識できなかった。




「そ、ロリちゃんッて、呼んで✨😆🎶✨」


「な…、ロ、ロリ……ちゃン……😓💦💦💦」

 マジで『ロリータ』ッて、名前なのか。



「そ、良く出来ました✨😆🎶✨ よしよし」

 笑顔で頭を撫でられた。

 まるで幼児扱いだ。

 


「あ……、あのねェ……😳💦💦」

 僕は照れ臭くて真っ赤になってしまった。

 

「そ、それにしても……😅💦💦💦

 ロリータなんて、スゴいキラキラネームだねェ」

 芸能人でも聴いた事がない。



「ウッフフ…… オジさんは……😆🎶✨」



「え、オジさン……ッて、僕……😲💦💦」


「うン……✨😌✨✨」ロリータはニコニコして頷いた。




「あ、あのねェ……、これでも二十歳だぜ。

 いくらロリータでもオジさんはヒドいだろう……」

 僕は童顔なので、いつも高校生に見られている。下手をすれば中学生に間違われた。


 もちろん、どこの酒の席でも身分証を提示させられた。


 他人ひとから『オジさん』なんて呼ばれた事は人生で初めてだ。



「ン…… 僕は、トモロウだよ。

 岬 明日朗トモロウ❗❗」

 少し憮然とした顔で応えた。



「フフゥン……😌✨✨ トロロォ~ねェ」

 

「あのねェ…… トロロォ~じゃねぇーよ。

 ご飯にぶっかけて、どうする気だよ……

 トモロウだッてェ……❗❗」


「だから、トロロォ~でしょう」


「あのねェ…、違うッて、明日のトモロー。

 ト・モ・ロ・ウだよ……😰💦💦💦」

 何度、言わせるんだ。


 この子は、滑舌が悪すぎだ。



「じゃ、トロロォ~お兄ちゃんで良い❓」


「ン…… わかったよ……😔💦💦💦

 なんか……、スゴくトロそうだな……」

 結局、これ以上、訂正するのをあきらめた。

「じゃ、お兄ちゃんッて呼んでくれよ」



「ウッフフゥ…✨😌✨✨ お兄ちゃんねぇ」

「ああ…… いいね👍✨ 僕は、ひとりッ子だから、ロリータみたいな可愛らしい妹が欲しかったんだ」



「じゃ、今からロリータがお兄ちゃんの妹になって上げるよ」

 ギュッと抱きついてきた。



「ハッハハ……😅💦💦💦 ありがとう」

 スゴく照れてしまった。オッパイが僕の胸板に押しつけられる。



「フフ……じゃ、お兄ちゃん、これ貰うね」

 おもむろに、ロリータはレジ袋からチョココロネを取り出した。


「え……、そ、それは……😲💦💦」

 あとで、食べるのをたのしみにしてたのに……



「ン……✨😌✨」

 ロリータは美味しそうに、ひと口、パクッとチョココロネをじった。



「あ……😓💦💦」僕は、ただ眺めているだけだ。


「ン……✨✨👅✨」

 ロリータは、ゆっくり味わうように舌を出し、甘くトロけたチョコクリームを舐めた。




「ううゥ……😓💦💦💦」






∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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