ーThe Ghost Legionsー EP:3 黒い戦士

 大災害を乗り切った新東京都のビル群のはるか高みを、公安部所有の大型ティルトローター機が滑空する。

 通常のヘリコプターのとはまったく違う、まるでだんびらのような三枚の回転翼が空気を切り裂く音はしかし、今の私達の耳には届かない。

 正確には、感じない、脳に届かないといったところか。

 現在私の意識は、公安部ホストサーバー上に構成された電脳空間の中にあった。

 情報のうねりの中で、霞のように消えてしまいそうであり、だがしっかりと存在している、私達の存在。

 まるで霊体になったかのような感覚の中、私とシズカさん、凱さんの三人は顔を向き合わせる。

 

『凛ちゃん、なんで電脳ブリーフィングが必要なのか、知ってる?』


 シズカさんは、腕を組みながらこちらに問いかけてくる。

 彼女は今、先ほどまでの厳つい鋼鉄の戦士の姿ではない。

 電脳空間の彼女は長くつややかな黒髪を結い上げ、透き通るような白い肌と調和する白のワンピースを着た、絶世の美女だった。

 タクティカルドローンの外部スピーカーから出力された可憐な女性の声に、相応しい姿だ。

 でも、ただキレイな人というイメージだけじゃない。

 彼女の目の奥に灯る、戦士の魂の火。

 修羅場を潜り抜けることで研鑽された、その炎は電脳空間の姿でもしっかりと感じ取ることができた。

 それに所々の所作や立ち振る舞いが、脱力しているように見えて、まったく隙がない。

 そう、やはり彼女は一流の戦士のようだ。

 仏頂面でたたずんでいる凱さんの迫力にも、まったく引けを取らない。


——まるで二匹の蛇に睨まれた蛙の気分だ。


 そんな気分の中私は、自分を落ち着かせるようにゆっくりと口を開く。

 

「今の時代、盗聴や盗撮なんていくらでも可能です。だから電脳空間、それも強力な3重防壁を持った電脳サーバじゃないと秘密のブリーフィングなんて出来ません。特に私達のような公安部にとっては、情報漏洩は死活問題ですから」


 警察学校で知識の受け売りに、シズカさんは感心したようなそぶりを見せる。

 

「さすが警察学校から引き抜いただけのことはあるわねぇ、95点ってとこかしら」


 ウインクしながら答えるシズカさんとは対照的に、凱さんは大きくため息をつく。

 

「70点」


 凱さんの雰囲気は、先ほどの肉体の時のソレよりもはるかに剣呑だ。

 それは拳のぶつけ合いに全てをかけるプロの格闘家とはまた違う、独特の雰囲気を帯びているように思える。

 そう。それはまるで、剣豪。

 命のやり取りのために、一瞬に全てをかける一流の剣客のようだ。

 といっても、私はそんな人物にあったことないから、あくまで空想での例えだけど。

 

「シズカは俺と違って生身の肉体、つまりは母体を持たない。逆に俺は生身はあるが、過去にジェミニを失った。詳しくは知らないが、お前も過去に何かあったクチだろう。つまり俺達は全員まったく違う人種だ。生まれ、育ち、人格、交友関係、バックボーンの全てが細かく違う。そんな俺達が一つの作戦でチームとなって行動し、任務を完遂しなければならない。そんなことが出来るのはSASやSWATのような、長年同じ訓練を続けてきた特殊部隊ぐらいのものだ」


 先ほどの無口さが嘘のように、凱さんは落ち着いた口調で語る。

 そして一度言葉を切ると、まっすぐにこちらを見つめてくる。


「そのためにはこうやって、電脳空間のまどろみの中で、感覚を共有し、思考を混ざり合わせる。そうして一つの意識の集合体となる必要がある。この電脳空間では、生身もジェミニも関係ない。男と女、大人と子供、善人と悪人、全てが関係なくなる。俺達の意識をお前に並列化し、お前の因子を俺達に芽吹かせる。そうすることで、お前自身の、ひいては全員の生存率が高くなる」


 驚くほど鋭い視線が私に突き刺さり、そのまま脳をかき回されたような感覚に陥る。

 だがそれほど、嫌悪感は感じない。

 私は、いつのまにか自分の肌がひりつき、全ての神経が尖っているような気がしていた。

 反対に初任務で落ち着かなかった心は、時が経つ毎に静まっていく。

 これが意識の並列化ということなのだろうか。

 私もいつか、この二人のようになってしまうのだろうか。

 

「んな堅苦しいもんじゃないって、凛ちゃん」

 

 剣呑な凱さんにシズカさんがちゃちゃを入れだす。

 

「みんなで同じ場所で気合を入れれば、みんなの士気も上がる! 同じ釜食った飯の付き合いみたいなもんよ!」


 私の目の前で人差し指を立て、子供に教えるようにシズカさんは答える。

 凱さんはあからさまに不機嫌だと言わんばかりに、特大のため息をついていた。

 

「まぁそんなわけで、さっさとブリーフィング始めましょ」


 彼女がパン、と手を叩くと目の前に地図が広がり、そこにビルの3Dモデルが次々と生え出す。

 

「対象はコマツ製の双脚建機、『阿修羅』を使って暴れてる。がっつり改造されてるらしいから、注意しとかないと命取りになるわよ」


「現地の人的被害は?」


「既に現地の作業員と所轄の刑事に重軽傷者多数。幸い死者は出てないけど、特務警備課の双脚車両が2台オシャカにされたみたい」

 矢継ぎ早に繰り出される二人の会話を租借するのに私は最大限の神経を注ぐ。

 そのお陰で現場では、末恐ろしい戦闘が繰り広げられていることが想像できた。

 

「特警の奴等がやられたってことは、ただの建機じゃねぇな。改造の詳細は?」


 凱さんが問いかけると、シズカさんが得意げに指を鳴らす。

 先ほどの地図と3Dモデルが消えうせ、別の3Dモデルが現れる。

 そこ表示されているのは岩のようにがっしりとした二本の脚と、その上に鎮座する重厚な胴体を持つ機体。そこまでなら普通の人型の建機となんら変わりはない。

 明らかに違うのは、その胴体から伸びる腕、つまりマニュピレーターが八本もある、ということだ。

 

「元々『阿修羅』は腕のマニュピレータが独立して、高出力イオンクラフトでホバリングできる機能を有してる。現地ではロケットパンチなんて揶揄されてるけど、こいつはそれが六本も増設されてるわ。マニュピレータの制御はジェミニがやるから、最低でも4人分のジェミニがコイツの中にインストールされてるってことになるわね」

 

「スタンドアローン制御の機体じゃないってことは、中にハブ電脳を持ってる母体の人間がいるな。そいつを抑えよう」


 凱さんは人差し指でゆっくりと、3Dモデルのコックピットの部分をなぞる。

 

「オッケー、そっちで捌けないマニュピレータはこっちで潰すから、いつもどおりアンタはオフェンスに集中しな」


 そういってシズカさんはマニュピレータの3Dモデルを指で突く。

 

「凛ちゃんは今回は見学ね。ウチの雰囲気を少しでも感じてもらえれば幸いだわ」


 シズカさんが私の肩に手を置く。電子上でありながら、ほのかなやさしさが伝わってくるのは何故だろう。


「じゃあ、そろそろ現地に着く頃だし、準備しましょ」


「各自、ぬかるなよ」


 そういうと電脳上の二人は霧のように消える。後を追うように、私も電脳空間からログアウトする。

 脳の神経と直結していたネットワークから分離し、頭全体を覆うヘッドギアを外す。

 私の視界はティルトローター機の機内へと戻り、生身の感覚がよみがえってくる。

 自分の目の感覚を取り戻した私は、窓越しに地上を眺める。

 高層ビルの林の根元から勢いよく煙が立ち昇り、紅蓮の炎がビルの窓ガラスを照らしている。

 地獄の現場に、私達は近づいていた。

 

 

 

 現場に到着した瞬間、辺り一杯に凄まじい轟音が響き渡った。

 その音の発生源を見ると、何本も積まれた建築用の鉄骨が歪に折れ曲がり、その中心には巨大な鉄拳が埋もれていた。

 コマツ重工が開発した双脚建機の傑作の一つ、『阿修羅』だ。超高層ビルの建築現場でメジャーになりつつあるこの機体の特徴は、やはりその巨大な二つの拳だろう。

 拳型のマニュピレーターは、所謂手首のところに強力なイオンクラフトエンジンを複数基装備することで、親機から離れてその場に対空することが出来る。

 しかもかなりの重量のオブジェクトを持ち上げることが出来るため、場所を選ばず運用されている機体だ。

 まるで大昔のSFロボットアニメに出てくるような機体だが、そのロケットパンチのような拳を使って大暴れしているようだ。

 しかもそれが、計八本。

 そのうち六本は増設された腕だから、もはやあれはただの建機ではなく、名前通り『阿修羅』と化した存在のようだ。

 

「あらあら、これはまた派手に暴れてるわねぇ」


 両肩にロケットランチャーと大型カービンをそれぞれ担ぎながら、ティルトローター機から降りたシズカさんは、凄惨な光景を眺める。八本腕の橙色の巨人と、胴体が大きく拉げた白黒の巨人、それぞれを眺めながら考えるようなそぶりを見せる。

 

「あー、こりゃ私も特機装備でくりゃよかったかな〜?」


 頭をかく動作をするシズカさんの後ろから、戦闘用スーツとヘルメットを装備した凱さんが現れる。

 

「人的被害をこれ以上出すなって言われてる。必要最低限の火器で対処するしかない」


 バイザーや手首のタッチパネルの具合をチェックしながら、凱さんも辺りをゆっくりと見渡していた。

 

「シゲさん、状況は?」


 二人は知り合いを見つけたようで、所轄の刑事達の方へと駆け寄る。

 しかめっ面を並べていた所轄の刑事達の真ん中で指示を飛ばしていたシゲさんと呼ばれた白髪混じりの初老の刑事は、二人を見つけるとしわだらけの顔をさらに顰める。

 

「おせぇぞ、公安ゴリラども! さっさときやがれってんだ」


「凱はともかく、私までゴリラ扱いは酷くありません?」


 凱さんはスルー、シズカさんは肩をすくめるといった具合に、それぞれ初老の刑事と長い付き合いを思わせる態度を取る。

 

「あ、彼女はウチの新人さん。今回は見学ってことで」


「新人だぁ? 使いモンになんのか?」


「だから、馴染んでもらうために連れてきてるんですって」


 初老の刑事のいぶかしげな視線を皮切りに、刑事達の視線は私に集中する。

 

「凛ちゃん、こちら公安部刑事課の厳野茂明さん。いつもうち等を手伝ってくれる所轄の長老さんって感じの人ね」


「手伝ってるのはそっちだろう?」


 明らかに不機嫌そうな所轄の刑事達の視線や、とげとげしい言葉が痛い。

 でも、凱さんもシズカさんも、強面の刑事達を前にしても余裕な態度を崩していなかった。

 

「で、状況は?」


「特警のソウシャ(双脚装甲車)が二機オシャカにされた。例のふざけた武器のせいで、とても近づけやしねえ状況だ」


 シゲさんは現場を指差す。そこには中破した双脚装甲車と、それを守りながらジリジリと後退していく生き残りの3機の巨人の姿があった。高速で飛来する巨大な鉄拳を、専用の大型シールドで何とか受け止めているが、それでも体制を崩すほど鉄拳の威力は絶大だった。受けているシールドも、クレーターのようにくぼんだ痕が何個もあった。

 

「で、なんで暴れてるんです?」


「しらねぇや。現地の作業員が言うには、突然現れて突然暴れだしたって話で・・・・・・」


 苦虫を噛み潰したような表情でシゲさんが説明していると、辺りに轟音が響く。

 見ればこちらの双脚装甲車が拳の連撃に体勢を崩し、盾を吹き飛ばされていた。

 すぐさま他の拳が飛来。胴体に着弾し、ジェミニが収まっている制御ユニットを圧殺する。


「あちゃー、ありゃジェミニはお陀仏かなぁ」


 シズカさんが呑気そうに言うと、刑事達が今にも殴りかかりそうな剣幕で睨みつけてくる。

 

(こ、怖い・・・・・・)


 今起きている全ての現象に、私は内心ビビッてしまっている。

 抑えきれない脚の振るえがその証拠だが、絶対他の人にバレたくなかった。

 

「シゲさん、所轄や特警の手に負えるやつじゃねぇ。俺らにやらせろ」

 

 凱さんがヘルメットのバイザーを下ろし、拳を胸の前でうちつける。

 戦闘準備が整った凱さんの姿は、今のシズカさんの肉体、つまりタクティカルドローンと遜色ない風貌だった。

 確かに、はたからみたらこの二人はゴリラのように屈強だ。

 あ、だから公安ゴリラなんていわれているのか。

 

(私もあんな感じになっちゃうのかなぁ・・・・・・)


 私もいずれ強化外骨格をつけたり、サイボーグ施術をしたり、ジェミニによるタクティカルドローンの遠隔操作とかして、この戦場に赴かなければならない。そう考えると先ほど以上に振るえが悪化する。

 確かに命がけで事件を解決するような刑事を目指して、警察学校へ入ったのは確かだ。

 でも間違っても、こんな地獄のような戦場で、命の駆け引きをしなきゃいけないのは想定外すぎる。

 早くも退職届をしたためることを視野に入れてしまった私を尻目に、凱さんとシズカさん、シゲさんたちの緊迫した空気は続く。

 シゲさんは深く考えたあと、諦めたかのように大きなため息をつく。

 

「くたばられても、ウチは一切責任とらねぇからな」


 シゲさんが掃き捨てるように言うと、凱さんは小さく頷く。

 そして凱さんとシズカさんは、巨人達の戦場へと歩みを進める。

 こんなの、誰がどうかんがえても自殺行為だ。

 しかし、バイザー越しにかすかに見えた凱さんは、確かに、笑っていた。

 まるで氷のような、とても冷たい笑みを浮かべていた。

 凱さんがその場に膝を突く。陸上選手のクラウチングスタートを思わせる姿で数秒静止する。

 と、瞬きをした一瞬のうちに、彼は私の視界から完全に消えていた。

 辺りを探すと、特警の車両に後ろから弾丸のように近づく黒い影がある。

 影は巨体の間接部でリズミカルに跳躍し、あっという間に頭頂部へたどり着く。

 その双脚装甲車の盾に二つの拳が飛来する。

 ボクシングのジャブのように繰り出される巨大な鉄拳の連撃に、巨体が大きくバランスを崩す。

 それもまったく意に介さないかのように、黒い人影、凱さんは大きく跳躍する。

 ひらりと宙を舞うその黒い影に気付いたのか、残り六つの鉄拳のうちの四つが、迎撃ミサイルの如く殺到する。

 

——やられる!!


 つい先ほど同僚となった男の死を目の当たりにするかと思い、私は目を覆いそうになる。

 だがその予想とは裏腹に、四つの拳は空中で次々と爆炎に包まれていった。

 特警の車両の装甲をへこませるほどの強度を持つ鉄拳も、推進部までは装甲で覆うことはできない。空中へ向けて殺到したことで、リパルサーエンジンを噴射口は全て地上へ向いていた。

 そこに向けてシズカさんは四連ロケットランチャーを全弾発射していた。

 白い尾を引きながら噴射口に吸い込まれた対戦車用レーザー誘導弾は、鉄拳の中で盛大に炸裂し、まるで花火のように爆炎と共に粉々になった破片を空中に撒き散らす。

 少しすると破片の蹴りながら、黒い影が炎の中から現れる。

 猫のようにしなやかに凱さんは着地し、その頭上に熱された破片が降り注いでくる。

 鋼鉄の雨の中を掻い潜りながら、凱さんは『阿修羅』へと一気に距離を詰める。

 四つの拳を失った『阿修羅』は明らかに動揺していたが、落ち着きを取り戻したのか、残った両腕を冷静に凱さんへと向ける。

 轟音と共に発射される巨大な右ストレートと左フック。

 凱さんはまっすぐ突っ込んでくる拳を間一髪のところで回避。

 そこに追い討ちといわんばかりに飛来するもう一つの拳。今度はその拳の指に当たる部分を、壁走りのように蹴って回避。

 回避行動の流れで凱さんは地面の上を勢いよく転がると、次の瞬間には体勢を立て直し、再び地面を疾走。

 二つの拳が再発射のために戻ってくる前に、凱さんは戦闘スーツの左腕に装備されたワイヤーガンを発射。

 先端に銛がついたワイヤーが『阿修羅』のコックピットに襲い掛かり、装甲へ深く喰らい着く。そのまま脚力の全てを使った跳躍と、ワイヤーの巻きつける力を利用し、一瞬でコックピットに肉薄する。

 拳が腕に再装着されようとしていたとき、黒い戦闘スーツの両腕が倍以上に盛り上がる。強化外骨格の人工筋肉が出力限界まで膨らんだ証拠だ。肥大化した両腕は、強固なはずのコックピットの装甲を一気にはがしてしまう。

 あらわになったコックピットの中で驚愕する操縦者そっちのけで、凱さんは腰に携帯していた拳銃を引き抜き、素早く発砲。6発の銃弾でジェミニを格納していた制御ユニットと動力用オペレーションユニットを素早く打ち抜くと、凱さんはそのまま銃口を操縦者へ向ける。


「動くな、公安だ」

 

 その場に尻餅をつく『阿修羅』のコックピットの中で、操縦者は拳銃を向けられて脅えながら手をあげている。

 どうやら、降参といったところだろう。

 まさにプロの仕事。

 つい先ほど同僚かつ先輩となったふたりの仕事に、私は絶句していた。

 

「いいか、指示に従えば命は保障する。ゆっくりとうなじを見せろ」


 犯人は凱さんの指示におとなしく従っていた。

 かがむようにうなじを見せた犯人に拳銃を突きつけながら、凱さんは胸元から電脳ハック用モジュールを取り出す。

 うなじにモジュールをセットした瞬間、犯人は何度か痙攣し、すぐおとなしくなった。

 遠目で見ても分かるが、コックピットの中の犯人は、これだけの大事件を起こした割りに恐ろしく普遍的な見た目をしていた。

 仕事に疲れた中年男性、そんな印象を受ける見た目だった。

 凱さんは拳銃を腰へと戻すと、こちらへと戻ってくる。

 

「片付きました、あとは所轄で処理してください」


 凱さんはシゲさんの前まで近づき、バイザーを開く。

 ジャイアントキリングを容易に達成したはずなのに、彼はとても落ち着いていた。

 対照的に、シゲさんは酷く不機嫌そうだった。

 

「ご苦労。だが礼はいわねぇぞ。こっちの被害もかなりでかいからな」


 そうはいっていたが、シゲさんは厳かに敬礼して見せる。

 凱さんも敬礼を返す。二人の間に流れる空気はまるで一期一会を重んじる厳かな茶会のようであった。

 

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