第42話 縁側部?

「〇〇少女ワールドに足らないものは何かな?」

「恋愛。」

「恋愛!?」

「そう、〇〇少女ワールドは公式には少女しか登場しないので、愛が生まれない。」

「愛!?」

「そうよ。私たちは愛を忘れてしまったのだ。愛を覚えていますか?」

「少女同士の愛を生まれさせればいいじゃないか?」

「同性愛!? 小百合!? レズ!?」

「ガールズラブは売れるんだぞ。お金になるぞ。アハッ!」

「生きていくって、大変なのよね。」

「アハッ!」

 長いオープニングトークである。

「男! 彼氏! 欲しい!」

「やめときなさい。お金がかかるだけだから。」

「そんなことを言ってると、三十路を過ぎて、次々と生まれてくる若い女には敵わないから、売れ残って、一生、一人で生きることになるぞ。」

「大丈夫。お姉ちゃんはおバカだから、10代で変な男に引っかかって風俗で汚いオッサンの相手をさせられるようになるから。」

「アハッ!」

 姉妹の応酬にほっこり感もじんわり感もない。

「いけない!? このままでは!?」

「一時休戦ね。」

 ケンカをしても仲良くなれる。これが家族だ。アハッ!

「なんだかな? 全部同じなのよね。例えば、ガンダムは最初に絶対に奪取される感じで主人公が乗り込む。」

「必然なのよ。」

「けいおんやラブライブなどの青春モノも廃部廃校の危機から始まり、メンバーを集める。そして夢に向けて頑張る。でも部活動が違うだけで、物語の内容は全部同じなのよね。」

「昔から野球部モノ、サッカー部モノも同じよ。それしかできないんだから。」

「何か!? 何か!? 新しい部活動はないのか!?」

「自分で創作して作るしかないんじゃない?」

「私は帰宅部でいいです。アハッ!」

「・・・・・・。」

 自己責任は取りたくない真理亜。

「考えろ!? ほっこりできて、オチにじんわりできる部活動を!?」

 その時、アイデアの神が舞い降りる。

「縁側部というのはどうでしょうか?」

「縁側部?」

「縁側でお茶を飲んでほっこり。茶柱を見つけてじんわり。」

「ある意味で間違ってない!?」

 奇跡とは起こるものである。

「そこで男性キャラクターと運命の出会い! 恋話も要素に入れるのだ!」

「うまい!? お姉ちゃんにしては、ここまで話が成り立っている!?」

「タイトルもキモイ男しか寄り付かないようなタイトルはやめて、〇〇少女ワールド6から縁側部に変えよう!」

「縁側部!? 確かに興味を引くようなタイトルね!?」

 ここまでは押されていた楓の反撃が始まる。

「で、物語の内容はどうするのよ?」

「え? えっと・・・・・・、えっと・・・・・・。」

 言葉に詰まる真理亜。

「じゃあ、そういうことで。さようなら。」

「逃げるな!」

「アハッ!」

 話に困る真理亜。

「まず学校を男女共学にしなくったちゃ。」

 結局は妹に丸投げする普段通りの展開。

「縁側部のテーマは、ほっこり、じんわり、一日一善。全国縁側部大会を開催して、どこの高校が素晴らしい一日一善をしているか競い合う恐怖の大会である。」

 これだけ書いておけば明日には、もっと良いことを発想しているだろう。

「園側でお茶を飲む「〇〇少女ワールドに足らないものは何かな?」

「恋愛。」

「恋愛!?」

「そう、〇〇少女ワールドは公式には少女しか登場しないので、愛が生まれない。」

「愛!?」

「そうよ。私たちは愛を忘れてしまったのだ。愛を覚えていますか?」

「少女同士の愛を生まれさせればいいじゃないか?」

「同性愛!? 小百合!? レズ!?」

「ガールズラブは売れるんだぞ。お金になるぞ。アハッ!」

「生きていくって、大変なのよね。」

「アハッ!」

 長いオープニングトークである。

「男! 彼氏! 欲しい!」

「やめときなさい。お金がかかるだけだから。」

「そんなことを言ってると、三十路を過ぎて、次々と生まれてくる若い女には敵わないから、売れ残って、一生、一人で生きることになるぞ。」

「大丈夫。お姉ちゃんはおバカだから、10代で変な男に引っかかって風俗で汚いオッサンの相手をさせられるようになるから。」

「アハッ!」

 姉妹の応酬にほっこり感もじんわり感もない。

「いけない!? このままでは!?」

「一時休戦ね。」

 ケンカをしても仲良くなれる。これが家族だ。アハッ!

「なんだかな? 全部同じなのよね。例えば、ガンダムは最初に絶対に奪取される感じで主人公が乗り込む。」

「必然なのよ。」

「けいおんやラブライブなどの青春モノも廃部廃校の危機から始まり、メンバーを集める。そして夢に向けて頑張る。でも部活動が違うだけで、物語の内容は全部同じなのよね。」

「昔から野球部モノ、サッカー部モノも同じよ。それしかできないんだから。」

「何か!? 何か!? 新しい部活動はないのか!?」

「自分で創作して作るしかないんじゃない?」

「私は帰宅部でいいです。アハッ!」

「・・・・・・。」

 自己責任は取りたくない真理亜。

「考えろ!? ほっこりできて、オチにじんわりできる部活動を!?」

 その時、アイデアの神が舞い降りる。

「縁側部というのはどうでしょうか?」

「縁側部?」

「縁側でお茶を飲んでほっこり。茶柱を見つけてじんわり。」

「ある意味で間違ってない!?」

 奇跡とは起こるものである。

「そこで男性キャラクターと運命の出会い! 恋話も要素に入れるのだ!」

「うまい!? お姉ちゃんにしては、ここまで話が成り立っている!?」

「タイトルもキモイ男しか寄り付かないようなタイトルはやめて、〇〇少女ワールド6から縁側部に変えよう!」

「縁側部!? 確かに興味を引くようなタイトルね!?」

 ここまでは押されていた楓の反撃が始まる。

「で、物語の内容はどうするのよ?」

「え? えっと・・・・・・、えっと・・・・・・。」

 言葉に詰まる真理亜。

「じゃあ、そういうことで。さようなら。」

「逃げるな!」

「アハッ!」

 話に困る真理亜。

「まず学校を男女共学にしなくったちゃ。」

 結局は妹に丸投げする普段通りの展開。

「縁側部のテーマは、ほっこり、じんわり、一日一善。全国縁側部大会を開催して、どこの高校が素晴らしい一日一善をしているか競い合う恐怖の大会である。」

 これだけ書いておけば明日には、もっと良いことを発想しているだろう。

「縁側でお茶を飲と絶対にほっこりできるな。」

「「絶対! ほっこり! 縁側部!」でタイトルはいいんじゃない?」

「それだけだと、じんわりがないな。」

「「オチで、じんわりさせます!」を追記すればいいんじゃない?」

「ということは!?」

「「絶対! ほっこり! 縁側部! オチで、じんわりさせます!」になりました。」

「実にラノベらしいタイトルだ。アハッ!」

 つづく。

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