第6話 夏は海と水着と恋愛?
「海だー!」
「今日は遊ぶぞー!」
海に着いて春と卓のテンションは最高潮になり、今にも飛び込んでしまうんじゃないかというくらいに体がうずうずしている。
「思ったよりも人いないですね」
「まあ元々雨予報だったので違う日にしてるのかもしれませんね」
見た感じ10~15くらいしかいないので場所取りには困らなそうだし思いっきり遊べそう。
卓曰く昼ご飯を賭けてのビーチバレー対決やスイカ割り、ビーチフラッグなどをやろうとしてるみたいだけどかなりハードじゃね?
ちゃんと準備体操しないと誰か足つるかもな。
「おーし、じゃあ水着に着替えますか!ねぇ女性陣!」
「えっ……」
山宮さん今にも卓を殺しそうな目は止めて。本気で怖いから。
古木さんニコニコするのはいいんだけどそのリモコンはカバンに戻そうか。てか、なんでリモコン持ってんの?
肝心の永井さんは……特に変わった様子はなさそう。良かった。
「僕らの方が着替え早いから場所取りやら色々やっとくよ。ほら、行くぞ卓」
「えっ、えっ?ちょっと待てよ!」
「じゃ、また後で」
半泣き状態の卓を引きずり連れ僕達は男子更衣室へ。
着替えてる最中に卓から「お前は男の敵だ!」「女子の水着気にならないのか!」などといった罵声を浴び、さらに周りから冷たい目で見られ中々にしんどい。
着替えを済ませるとすぐに諸々の準備に取り掛かり後は待つだけ。
「"お待たせ"」
振り向くとそこには水着姿の山宮さんと古木さん。
2人ともビキニで古木さんは上下水色というTheシンプル。
山宮さんはやっぱり白ですか。やはりあなたは純白が似合……
バチンと高い音と共に僕のほっぺには真っ赤なもみじが。
「痛い! 僕なんか悪いことした?!」
「なんか分からないけどあなたの目から『ふっ、やはり白か』って感じが伝わったのよ」
僕の心を読むとは…山宮さんは何者ですか?
「お、おにぃ…どう?」
「……。」
何ですかこの子。めちゃくちゃ可愛いじゃないですか。
恥ずかしいのか上にパーカーを着つつ、たまに下からチラチラ見える水着がとてつもなくたまらない。
妹の破壊力に僕は耐えられそうにない……。
「湯山くんの妹さん可愛いですね!私の妹になりませんか?」
「えー?どうしようかなー?」
「ダメだダメだ。春は僕だけの妹だぞ」
こんなことを言って恥ずかしくならない僕は相当重症なんだろうけど気にしない。
もう救いようがないのは分かってる。
「おーい、そろそろ遊ぼうぜ」
1人だけ置いてけぼり状態の卓が寂しそうに声を掛けてくるのでそろそろ構ってあげよう。
「最初は何するんだ?」
「ビーチフラッグかな」
「あー、なら僕荷物見とくから行ってきていいよ」
「そうか。すまんな」
みんなが行ったのを確認してからシートに寝そべりながらスマホをいじる。
元々は卓が永井さんとの距離を縮めたいがための今日だ。僕はあくまでおまけでしかない。
「はぁ…恋愛なんて…」
スマホを置いて体を起こすと目の前にはみんなと行ったはずの古木さんが。
「あれ? ビーチフラッグ行ったはずじゃ…」
「ちょっとここまで来るのに疲れちゃったから。隣いい?」
断る理由もないので「うん」と言うと少し笑みを浮かべて隣に座ってくる。
古木さんと2人きりは前に勉強会とかで経験してるけども今は水着なのでそれが胸の鼓動を早くさせる。
沈黙した状態が1、2分程続いたがその沈黙を破るかのように古木さんが僕に話しかけた。
「湯山くんって…山宮さんのこと好きなの?」
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久々の投稿になってしまいましたが読んでくださりありがとうございました。
合間を縫って下書きを書いたために誤字脱字があったりして読みにくいかもしれませんがそこは優しい目で見てください……
次回の7話もよろしくお願いいたします。
暁ノ夜空
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