第100話

「部長…」


部長の瞳が揺れる。


「好きです…部長。」


次の瞬間、部長は緩やかに微笑んで言った。


「俺も好きだよ、暁里。」


今度は水なしの口づけが降ってきた。


優しい触れるだけの口づけ。


部長はそのまま私を抱きしめる。


「今夜の事は、ちゃんと覚えてろよ。」


部長は私を抱きしめながら、髪を優しく撫でた。

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