八話『御姉様見守隊と偽装彼氏』

 ……そういえば、今昼休みなのか?


 俺には気絶していた時間がどのくらいか分からない以上、現在時刻も分からない。成績にも響くので、出来れば無遅刻無欠席は維持したい。


「何?」


 釘バットを肩にかついでメンチ切って(目までは黒衣の陰で見えないけど)威圧してくる黒衣……危険が危ない今、成績を気にしている場合じゃないな。


「……あの、何の集団なのか分かんないんで自己紹介お願いします」


「えー」

「どうしよっかなぁー」

「魅惑のダンスで誤魔化していけぇー??」

「うわキモッ」

「てーか男子の言うことなんて聞きたくなーい」


 どうしようかなぁ、とくねくねし始める黒衣の集団。なんか一人尋常じゃない速度で手を真っ直ぐに上げてゆらゆらし始めたヤツがいるんだが。そしてキモって言ったらしい黒衣に向かって動きを止めないままジリジリと近付いていってるんだが。怖っ。


 視線を戻すと釘バットをブンブン振る黒衣の人が。怖っ。


 ……気を取り直して。


 そもそもこれはダメ元で投げた質問だ。案の定、まともに答えてはくれないが、無視されなかっただけマシだろう。少なくとも会話が成り立つ。


 会話が成立しないのであればどうしようもなかったけれど、これなら……だ。今までの僅かな会話を元に俺は一つ、思い付いたことがあった。


 それは────。


「────その長剣、格好いいね。俺もほしい」


「…………は?」


 黒衣の動きが緩やかに止まった。


 あ、間違った。今のはミス。つい釘バットの人の装備していた軽くて叩きやすい上にデザインがシンプルな剣のようなものに俺の中の少年の心が口走った。違う、そうじゃない。えーっと、そうそうこれだろ────なんて言うんだし……!!


「あー、君たちの正体、グループ名? なんでもいいや、それを言ってくれるなら盗撮じゃない真っ当な手段で宝田さんの写真一枚撮ってくるよ?」


「…………。」


 沈黙。


 黒衣は手を布の内に引っ込めてピタリと静止した…………っていうか目元の穴から光が漏れてるけど何……?


 俺がそう思った時、黒衣の間から特に身長が低い子がぬうっと前へ出てきた。


「その言葉嘘無いっすか?」


「ないよ」


 即答。こういうのは日和ったら終わりなのだ。


「よし言質取ったっす、そんじゃお願いするっす」


「えー」

「正面アングル且つ笑顔アンド私服御姉様の写真っす」

「うわ役満」

「国本様最高」

「ついでに目鏡行けます?」

「じゃあメイド服は?」

「それ当然クラシカルメイドだよね???」

「えっ今参加でお嬢様の御姉様のメイドの写真が手に入るグループがあるんですかぁ!!?」


「っす」


「よしわかった」

「最of高」

「しゃおらぁ!!! 言質ィ!!」


 いや待て待て待て待て!!!? 俺そこまで出来るなんて一言もいってないぞ!!?


「私たちは」「せーのっ」


「「「『御姉様見守隊』です!!」」」


 つーか迷った割にノリノリだなぁ!!!?


 本当に全員が喋ったかは不明だが聞いた感じ大体声は女子っぽかった。体育倉庫の暗がりに黒衣の集団なので正確な人数もわからん。


「ていうか、国本、口の聞き方気を付けるかしら。今どういう状況かわかってんのかしら?」


 釘バットの先を俺の口にツンツン付けてくる。水平に持ったバットがブレないのでかなり腕力はあるのだろう。うわ、木の味がする。


「分かってるぜカシラ、ぁだっ!?」──バチコーン、とスポチャン用長剣で殴られた。


「これは御姉様見守隊正式装束を着ると誰が誰だか分からなくなる難点を解消する為だけに用いている語尾かしら!!」


「そうカシラ……あっ隊長で頭だからカシラか!!」


「っっっ、ふざけないで欲しいかしら!! 選んだ語尾に他意はないわよ!! ……あっ、かしらバチィン!!!」


 もう一発、と。しかも釘バットを傍らに捨て置き、スポチャン用長剣を両手持ちで思い切り。だから釘バットは飾りなのかよ……!


「でも隊長だけが語尾強調してるっすね。これマジっす」「んだんだ、オラ達別に語尾とか気にしてないだよ?」「全くだね、隊長以外は特に意識などしてないだね。そうだね?」


 語尾。


「あなた達は!! 、もっと真面目にやってちょうだいな!! かしら!!」


 語尾……。


「えー、御姉様の写真に釣られクマーしてる会長に言われたくないクマー」


「ぐぬぬ……かしら」


 語尾どうなってんの!!?


「ともかく!! 国本美都!! あなたには事情聴取するように言われています、かしら!!」


「……普通に呼ばれれば行くけど、何で……というかどういう経緯でこうなってるの?」


 俺は手足の拘束へ目を向けてそう言った。するとスポチャン剣を持ってる黒衣が鼻で笑う(ように見える仕草をした。顔が見えないけど)と俺へと顔を寄せた。


「それはね、あなたに風紀委員を介さずに聞かなきゃいけない事があるからよ」


「いやあの、俺に何をしたか知りたいんだけど」


「断るかしr「写真」彼女の催眠術かしら!!」


 写真便利だな(負債が膨れ上がっているところから目をそらしつつ)。


「おいっすー、独学っすけどね。自分、催眠術かじってるっす!!」


 後ろから右手を挙げて顔を出した子が溌剌とそう言った。集団でも特に身長が低い子だった。


「催眠術……?」


「おー、疑うっすか? 催眠術に嵌まった国本サンが自分から勝手に縄に縛られたって事疑うっすか? いいっすよ疑うなら見せることは出来るっすから」


 堂々と胸を張るちんまい黒衣。そんな記憶がないので疑わしいことこの上ないが……。


「いや、信じとく」


「そっすか」


 そこを論破しようすることに意味はない。縛られてるのは事実だからなぁ……。


「よかったっす。もし疑うようなら国本サンには気の毒っすけど奥の手を切ってたっす」


 そう言ってその子は黒衣の中からを取り出してよかったっすねー、とその服をヒラヒラ振っていた。


 ……ぇ、何がよかったと言うんですか???


「────話を戻すかしら、国本美都」


「ああ悪かったね、カシラ。話ってなにカシラ。」


「……次言ったらぶつわよ」


 あ、いま一瞬釘バットに手が伸びかけたな御姉様見守隊長。そんなに嫌なら止めれば良いのに語尾かしら。


「えー。こほん。国本美都、あなたには聞きたいことがあるのかしら」


「最初に言ってたね。なにかs…………(↓あっぶねぇ……)し、知らないけど?」


 めっちゃ睨まれた後にため息吐かれた。


 挑発しすぎ、ヨクナイ。


「……どうして御姉様と付き合うことになったの、かしら?」


「それは俺が告白して、「!!! ……かしら」


 御姉様見守隊隊長は俺の言葉を遮った。


 彼女が明らかに感情的になって叫んだという言葉。なるほど告白祭りで誰一人として受け入れなかった宝田さんなら有り得ないと評されるのもおかしな話ではない。


 ────というレベルでは、無いのだろうな。


「御姉様が本当にあなたの事を好きなら、それでいいです。ですが、あなたは今を口に出しました。……かしら」


 その口振り────俺は今地雷を踏んだらしい。


 気付くのが遅かった、いや、俺は『付き合いはじめは?』とか聞かれた時は必ずこう答えるように決めていた。それは一応平乃にも宝田さんにも言っているので、これで地雷が起爆したのだとしたら回避は無理だっただろう。


 だとしたら隊長さんの思い込みか、それとも言いきるだけの証拠があるのか。


「宝田家の取り決め。家訓、とでも言いましょうか、それを知ってるかしら?」


「……えっと」


 なにそれ。多分知らないな。


「実は何を隠そう御姉様は。この事を知ってたかしら?」


 …………。


 …………あ。


 ああああ!!! なんかそれ平乃がめっちゃ早口で言ってたような気がする!!! 早口過ぎて話してた内容殆ど覚えてないけど!!!!! うっわ!!! マジかそれかぁ!!!


「その顔、どうやら知ってはいたみたいね。かしら」


「……いや、俺は平乃から聞いて…………あれ?」


 …………いや、待てよ?


「っていうか宝田さんがそれを公言してるのは見たことない。少なくとも平乃は知ってたみたいだけど、宝田さんは平乃以外に特に交遊のある相手は居なかったような気がするんだけど……ねぇ? カシラはなんでそんな事を知ってるのさ?」


「(無言でバットに手を伸ばす)」


「ああああああ待ってくだsfhjllな!! 待ってくださいな!!!? あんたらみんな黒いし一緒だしなんか語尾以外に呼び方ないでしょ!!!」


「隊長でよくないっすか? という訳でかしら叩いちゃってください隊長!!」


「(スポチャン用の剣で黒衣『っす』の頭に唐竹スイング)」


「んぎゃーっす!!!? なんでっすか隊長!!!?」


 君があたまのことかしらって言ってたからだと俺思うんだ。合掌しとこ。なむなむ。


 まあ縛られてるんで手を合わせられないんですけどね。閑話休題。


「で、隊長さん? なんで?」


「と…………、かしら」


「えっ、何て……」


「……と、盗聴」


「ワンモア」


「盗聴で聞いたの!!!」


 …………かしら。と。


「はい交渉カードゲットォ!! 宝田さんにバラされたくなかったら大人しくお縄につくか縄をほどくか選べ!!! さもなくば通報しますね!! するわ!!」


「謀ったな国本美都ぅぅぅぅぅぅぅーっ!!! かしら!!!」


 自分から喋ったので俺は実質無罪ですね、アハ。


 隊長さんに長剣でべしべし頭を叩かれてるが、なんかよく分からんけど今の俺興奮状態っぽくてあんまり痛くないというかそもそも柔らかいから痛く、痛、やめ、執拗にこめかみに振り下ろすのやめ、目、目がァ!!! 当たらないけど怖ァいッ!!


「フゥゥゥゥーーーーハハハハハハハ!!!」


 正直悪いことしたかなとは思わないこともないけど(べしべし)ぶっちゃけ縛られっぱなしで(べしべし)ボコられ(べしべし)てるのでこれくらい(べしべし)いいでしょうね(べしべし)。


 あと、ちょっとなんでずっとたたかれてるのかよくわかんないのでわらってる。なんで?? かいほうして???


「隊長、もうそろそろやめるっすよ」


「まだですこれを機に去勢を」


「おい待っ今なんて言ったカシラぁ!!?」


 ────ガララッ。


「何やってるんだ貴様らは。集まりがあるなど聞いてはいないのだが……?」


 暗かった体育倉庫に光が差し込む。険のある声音の女子生徒が扉を開けて入ってきたのだ。


 黒衣達の隙間からチラリと見えた腕には黄色い布地に緑で『』文字列。あの腕章、件の風紀委員会の会員で間違いない。


 黒衣を広げて俺の居場所から風紀委員の人に視線を通させないように妨害されて一瞬しか見えなかったけど。


「あ、風紀委員来ただよ」「こんにちはっす」「何のようだね」「ここには誰もいないクマー」


「相変わらず濃い語尾の集団だな、今度は何を隠している。一瞬だが奥に本来有ってはならないものを見た気がするのだが、どうだ。道を譲ってくれはしないか?」


「あらあら天下の風紀委員サマじゃあないかしら」


「……通行の邪魔だ。通せ。隠しているものを見せろ」


「お断りかしら。ねぇ、同志達!!」


「如何に天下の風紀委員サマと言えどここは通せないだよ「食事中、写真」どうぞなのだよ」


「いやっす「中学、十秒、動画」いやっほうっす!! どうぞ!!」


「駄目「消しゴム」じゃないようだね。そうだね?」


「たかがそんな餌で釣られ「鮭」クマー!!?」


 おい最後!!!?


 ともかく、風紀委員らしからぬ『餌で釣る』形で黒衣共を退かした風紀委員さん。彼女は心なしか軽蔑したような目で黒衣達を見て、それから体育倉庫の中を見渡して。


「どうやらみんな素直に退いてくれたようだが……、これはなんだ?」


「ぐ……かしら」


 俺を指してそう言った。『風紀委員より先に聞きたいことが』って言ってたが、本当に独断専行というやつだったのだろう。隊長の顔色はよくない。顔見えないけど。


「そうだなだな。これはなんだと聞いている。答えられないのか?」


「……わ、わたくしは、告白祭で苦しむ御姉様を見てられませんでしたの」


「??」


 怪訝そうに風紀委員さんが隊長を睨む。その目付きは『質問に答えろよ』とでも言いたげに。


「でも、御姉様を狙う不躾な告白祭は終息する動きを見せている。それは間違いないですわね?」


「ああ、間違いないな。何が原因かは知らんが、おおよそそういう動きになってきているのは確かだ。……それが?」


 それ、と風紀委員さんが俺を指す。隊長が頷く。


「そうです。この男が、どういうわけか御姉様の彼氏というポジションに収まった男です。その噂が赤城平乃を発端として学校中に広まったお陰で、忌々しい騒ぎが終息しそうです、と。まあ、それで終わるっていうのは不本意ですけど終わるに越したことはないです、ええ。敵意とかその男に逸れるのは好都合ですし」


「ああ、で?」


「わたくし達御姉様見守隊は、残念なことに国本美都という人間の人となりを殆ど知ることは出来ませんでした。だからこうして、直接、こう」


「何故貴様らの諜報能力は宝田希限定なのか……その気になれば素性も生活習慣、今朝の食事に下着の色まで調べることは出来る貴様らの能力を風紀委員は評価しているのだが?」


「それほどでもあるかしら」


「誉めてない」と、疑念と諦念の色が乗った風紀委員さんの言葉に隊長は分かりやすく顔ごと目を逸らした。


「……諜報能力て、本当に大丈夫かこの集団」


「まあ実際手癖で盗聴盗撮やる人とかいるっす、だから勿論大丈夫じゃないっすよ? ……ここをこうして、ほいっす」


「それ平然と言うのはどうかと思うぞ……って縄解いてくれたの? ありがとう」


「どもっす。あ、でも逃げないでくださいっすよ?」


 いつの間にか背後に回っていた特技が催眠術の黒衣の子が静かに手足の拘束を解いてくれた。その代わりに肩に手を置かれたが、俺に逃げるつもりは殆どない。だから女子制服をヒラつかせるのをやめて。着ないよ??


「ですから多少の噂のみでなく実際に見て、信用するに値するのか判断しようということになりまして。……そうでもしないと御姉様の彼氏の存在を信用できないので」


 ……ああー。まあ俺が宝田さんに乱暴しようとかしたら大変だよね。平乃が言い出さなきゃほぼ接点なかったから、警戒は当然だ。


「……宝田さんに危害加えないように催眠術でも掛ければ良かったんじゃないの」


「催眠術ってそんなエロ漫画の催眠おじさんみたいな便利なものじゃないっす。せいぜい十分くらい効けば良い方っすよ」


 充分便利なものだろそれ。十分もあったら服を脱いで着て脱いで着るくらいは出来るじゃん……いやだからヒラつかせないで? 着ないよ??? 着ないからね????


「なんだ、のか。それで見守るという領分を越える、と?」


「……御姉様がルールを破るなんて有り得ないから!!! この男が何かしたに違いありません!!!」


「証拠のない糾弾。貴様らは宝田を至上としているのではなかったのか?」


「御姉様が大事だからこそ行動したのよ!!!」


「その行動自体が疑念の証左だというのだ。告白祭が目障りだと言うから共闘戦線を組んだが……信奉はどうでも良いが余計な問題を起こすなよ問題児共!!」


「……ハァ。よくもまあの尻尾も掴めない暗愚がどうしてそう上から目線でいられるわね? 風紀を守ってる自分達は偉いって? 御姉様をあんな状況に放置してるくせに」


「ぐ……言わせておけば!!」


? 自分から認めてくれるなんてありがたいわね??」


 隊長と風紀委員さんがあと少しで殴り合いになりそうな位の口喧嘩を始めてしまった。


「反省文、覚悟した方がいいかこりゃ、っす。……、国本サン……?」


 催眠術ちゃんがお手上げとばかりに手を上げた。


 ────ああ、なんか、もう少しで気がする。色々引っ掛かってるんだ。なんだ。何が引っ掛かっている?


 偽装彼氏、かしら、平乃、告白祭り、釘バット、平乃、拘束、催眠術、平乃……違う。女装も違う。着ない。


「平乃に盗聴は……風紀委員は風紀を守るのが役目……告白祭は放置……? それはつまりそれよりも重要な……それかだった?」


「おーい、国本サンどしたっす?」


「平乃の目的は、そうか。最短でけりを付けるなら、ここで攻めるべき……か?」


「国本サーン??? なんか変なこと考えてるっすね、逃げるなら着せるっすけど」


 ああ、そうか。。俺ならこの事に気が付くと踏んで。


 平乃のために偽装彼氏をやる、というのは実のところ俺には良く分からなかった。また適当抜かしてんなぁ、とも思ったが。確かにそれだと下手をすれば平乃にまで被害が及びかねない。平乃のために、と言うところに繋がった。漸く繋がった。


 ────宝田さんを困らせた告白祭には首謀者が居た。


 つまりそれをどうにかしろ、と平乃は言ったのだろう。ああ、任せておけ。期待に応えよう。


 なんか催眠術ちゃんが言ってるが、気にしない。つか着ないから。


「──やーい生真面目巨乳!!」「なんだと昭和眼鏡!!!」


 取っ組み合いの喧嘩をする隊長と風紀委員さんの二人。何言ってんのかマジで分からないが本人はキレたので罵倒らしい。罵倒か?? 見れば風紀委員さんは確かに巨乳の部類に入るくらいあった。


「ねえ!」


 その二人に声を掛ける。


「黙りなさい野郎口調!!! 巨乳!!!」「なんだと瓶底!!! 昭和縛り!!!」


「……おい!!!」


「「何!!?」」


 あ、やっとこっち見た。


「もし困ってるなら、告白祭の首謀者を炙り出すの手伝ってもいいよ」


「「…………え、いや困ってないけど」」


 ……………………………そうか、なるほど。



 え、えぇ……???

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