第6話 偽装夫婦、○○。【続】

 唇を重ねた時間は、長いようで短かった。

「「・・・」」

 しばらくふたりは見つめ合った後に惹かれ合うようにまた、唇を重ねる。

 回数を重ねるごとに徐々に口を開けていき───、舌を絡ませ合う濃密なものへとなる。

「はむ・・・」

「んっ・・・」

 舌をなめ合ったり吸引したりを繰り返し、瑞々しい音が風呂場に響く。

「ロードさん・・・」

「シオリ、さん・・・」

 お互い満足した頃には双方頬をほんのりと赤くし、目を蕩けさせていた。

「あ、上がりましょうか・・・」

「はい・・・」

 湯船から上がり服に着替えている間は、お互い終始無言だった。

 夜は軽めの食事となり───シオリが作るはずだったがそれどころではなくなったため───歯を磨いた後ふたりが"初めて"共に寝る寝室へ。

「ロードさんどうしま───」

 シオリがロードに寝る時どうしようか訊こうとしたとき、ロードにベッドへと押し倒されていた───。

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