第4話 偽装夫婦、初混浴。

 昼食を食べ終わった後はまだ残っていた荷ほどきをやり、全て終わる頃には陽は完全に落ちて夜になっていた。

「ロードさんお風呂先どうぞ」

「わかりました」

 ロードは着替えの服とバスタオルを手に脱衣場へと向かう。

 ロードとシオリが暮らしいてる家は湯船が外にあり、所謂露天風呂。その他の家も露天風呂が基本構造である。

 服を脱ぎ風呂場に入り水で身体を洗い流した後、湯船に浸かる。

(ふうぅ・・・今までの疲れがとれていく・・・)

 と心身共に湯で疲れを癒しているとペタペタと響く足音。そちらに目を向けると、身体にタオル一枚巻いたシオリの姿が。

「っ!?なぜシオリさん入ってきたんですか!?」

「うふふっ、ダメでしたか?」

「流石に夫婦とは言え偽装ですし、それに男に簡単に肌を見せるものではっ・・・!」

「ロードさんは私と入るのが嫌なのですね・・・?」

 シオリから放たれる涙目での上目遣い。

「い、いやっ、決してそういう訳では・・・」

「では、一緒にいいですよね?これも任務のうちですよ?」

 彼女は少し意地悪な言い方でロードに迫る。

「わっ、わかりました。わかりましたから少し離れて下さい。そのっ、理性が・・・」

「ふふっ、少し意地悪が過ぎました♪」

 シオリは楽しそうに笑って、ロードが浸かっている湯船に入るのだった───。

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