第6話 借金代理返済作戦

やぁ、ヤコだよ、今前回号泣した子を落ち着かせてるよ


しばらく頭を撫でているとだんだん落ち着いてきたのか泣きやみ


ヤコ:[もう平気?]


???「はい…すみません…」


ヤコ:[大丈夫、大丈夫気にしなくていいんだよ]


俺は彼女を落ち着かせ


ヤコ「名前聞いてもいいかい?」


???「エレナ…苗字はありません…」


ヤコ:[エレナね…俺はヤコ、このギルドに所属したての傭兵だ]


待って?エレナだって?メインストーリーで登場する…味方NPCじゃないか…確か彼女は…もう少し年齢上だったはず…


エレナ「傭兵なのですか…」


ヤコ:[うん、そういや、さっき襲ってきた人には心当たりはないかい?]


エレナ「さっきのは……ツルリーヌ一家という組織の闇金です……私の親が他界して残った借金を取りに来るついでに私を殴ってきて…」


ヤコ「辛いならそれ以上何も言わなくていいよ…」

まじかよほんとにゲームどおりの世界観だ…銀河帝国の襲撃により銀河連邦政府の警備に穴が空き…そこにギャングやらマフィアが入り込み格差があり1部の金持ちや貴族はそれに加担し悪行を繰り返していた……しかし…銀河帝国は払う税金が高すぎて払えないものは、安い賃金で強制労働させられるか闇金のいいカモだ…


ヤコ:[つかぬ事を聞くが]


エレナ「はい?」


ヤコ:[その闇金にどれだけ借金がある?]


エレナ「…10.000.000kです…私の月の労働金が…9000kなので生活に使うお金を引いて4000kで月に利子がどんどん増えて…とても返せません…」


ヤコ:[なるほど…]


エレナ「元々100.000kを病気のお母さんを病院に行かせるため…お父さんが借りてどんどん利子がつり上がって…こんな金額に…」


ヤコ:[流行りの宇宙風邪か…]


エレナ「はい…」


説明しよう、この時代では宇宙風邪(新型インフルみたいなもん)が流行し治療費がかなり高くデバフもキツめ

体力が半分になりダッシュも出来なく目眩が酷くなるデバフ…そして…末期には・・・これ以上はやめとこう…今は…


ヤコ:[んで、聞くが…奴らの事務所はどこだ…]


エレナ:[へ?]



俺は今何をしようかって?それはこれだよ

【代理借金返済】

ゲーム無いではプレイヤーがよく陥る修理費による借金をよく発生させる

どうしても返済が困難な時他の仲の良いプレイヤーまたは、ギルドが代理に借金を返済する救済措置だ


ヤコ:[代理借金返済と言う法律知ってる?]


エレナ「はい…確か身内か親しい人が借金が払えない時は借金を代理で返済することが出来る法律ですね…」


ヤコ:[そうだね]


エレナ「あのー、この法律が何か…」


ヤコ:[まぁ、とりあえず明日、俺に着いてきてくれるかい?]


エレナ「わかりました…?」


翌日


俺はスラムの中心に来ている若干嫌な視線を浴びるが護衛にアンドロイド兵を連れている。


俺たちは中央の雑居ビルに入ろうとするがガードマンが邪魔をする


ガードマン「何の用だ…」


ヤコ:[この子の借金を返済したい、あんたのボスと話をさせて欲しい]


ここで俺はゲームの仕様のスキル[ペテン]という、スキルがあって騙せたりしたはず…確かスキルポイントが余っていたはず…


ヤコ:[おいおい…きっちり耳揃えて返しに来たというのに…]


ガードマン:[通れ…3番ビルの最上階だ…変な気は起こすなよ…]


ヤコ:[ああ…わかったさ]


俺は廊下を警戒しながら渡り廊下を歩いていくと・・・監視カメラに重機関銃貼り付けてやがる…アレ硬いから嫌いなんだよな…


ヤコ「ボスの部屋は47階か…今は40階か…」


俺たちはエレベーターに乗り込んだ


エレナ「・・どうしてここまで」


ヤコ:[なに…ただの気まぐれよ、心配するな、あったばかりかもしれんが俺を信じてくれ]




どうこう言っているうちにエレベーターが着く


「下のものから話は聞いております。どうぞ…」


俺は秘書のようなやつに部屋に案内されるとそこには・・・ツルツル頭トゲトゲ肩パットに顔面傷といういかにも世紀末のようなボスが鎮座しており


ボス【よくここまで来た…1度聞く…何の用だ…】


ヤコ「彼女、エレナの借金を代理返済したくて来た」


ボス【ならば今ここでブツを出せ】


ヤコ:[これだ]


俺はアッシュケースをテーブルに置いて開ける


ヤコ:[きっちり10.000.000kあるぞ…]


ボス【おい、お前調べろ…】


ガードマン「・・・」

(数分間札束をめくる音とボスが葉巻を吸う音が場の空気を支配する


ガードマン「ボス、全て本物です」


ボス【そうか…ふん…ならばもういい…いけ…】

つまらなそうにしながらも


ボス【良い奴に拾われたな小娘が…あとお前…夜道には気をつけろ?】


ヤコ:[あぁ、注意するさ]


俺たちは早急にこのスラム地帯から抜け出さねばいけないと思った


アンドロイド兵「艦長…車の用意できています、トラップも確認しましたが何も仕込まれてないので御安心を」


ヤコ「わかった早く行こう…」

俺たちは早急に抜け出そうとするが…


ゴロツキA「いたぞあいつだ!追え!」

ゴロツキB「捕まえて張り付けにしてやる!」

ゴロツキC「この前はよくもやってくれたな!」

ゴロツキ達がバイクで追っかけてくるその数約12


ヤコ:[エレナしっかり捕まって伏せてろ!!]


エレナ「はい!」

俺はエレナを伏せさせレーザーマグナムを引き抜いて構えた


ヤコ:[・・・ッ!]

バゴン


ゴロツキC「どわぁぁぁ!」

(車軸に命中して前輪が外れて転げていく


ゴロツキB「くそ!よくもやったな!」


バゴン


ゴロツキA「ぐは…」

(ゴロツキAの頭にクリティカルヒットして頭が吹き飛びそのまま壁に突っ込んで爆発する


ヤコ:[おい!あとどれ位だ!]


アンドロイド兵:[あともう少しです!]


バコンバゴンバゴンバゴン


ヤコ:[弾切れだ!リロードするから回避行動!]


アンドロイド兵「了解!」


俺はシリンダーを開けその中から薬莢を取り出して1発1発弾込めする。くそ…リボルバーのリロード楽にするあれ買っておけばよかった…と後悔しても今は仕方ない…ん?あれは…そうだ…これだ!


俺は上に吊るしてある鉄骨目掛けて発砲した


ヤコ:[ッ!!]

バゴン

パキーン

ギギギギギギギ

バキッ

ガラガラガラガラ


上から大量の鉄骨がゴロツキ共に降り注いでいく

断末魔が聞こえてくるが急いで逃げないと追っ手がまだくるようだ


ヤコ:[アンドロイド!飛ばせ!]


アンドロイド兵:[了解!]

(俺は川を飛び越えろと指示をした

俺たちは浮遊感を感じ強い衝撃を受けながらも対岸に着地し無事逃げることが出来たのだ


To Be Continued

─────────────

次回

エレナの借金を代理で返済したヤコ

それに恩を感じたのかエレナがクルーとして着いてきたいようだ

さて、次回:エレナ加入

サーて次回もサービスサービスぅ

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