絹の着物のクリーニング事情



 絹の着物、柔らかものっていうのでしたっけ? は、やはり綺麗で嬉しくなりますねぇ。

 色無地も訪問着も美しくて、身にまとったら自分でもしみじみと、綺麗な装いだなぁーと思ってしまいます。


 で す が !!


 普段に着られるかといったら、別問題! なわけなのです。

 単純に、管理が難しいのですよぅ。私はすぐにクリーニングに出したくなっちゃうので、お金がかかってしまいます。

 でもお式とかで着る色無地や訪問着はもちろん、長襦袢も、できることなら綺麗に保ちたい。

 ので、お式が終わったら、速クリーニングです。長襦袢の脇とかに黄ばみがでるなんて、絶対に嫌なんですもの………。

 そこまで気を使わなくても、と感じる人もいるかもしれませんが、私が持っている絹の長襦袢は二着だけ。大切に着たいんです。

 ちなみにお式で使える着物は、黒留袖が一着、訪問着が二着、色無地は二着。なので、大切に大切に着たい!

 これ以上、増やすつもりはないのです。………でも、付け下げはちょっと欲しいかなぁとか、思ったりしているんですが。我慢んんん。

 で、クリーニングは私にとって必須! であるのですが。

 ここでいわゆる『ガード加工』とか『パール加工』とかっていうのをご存じでしょうか?

 お仕立てする時にお勧めされる方も多いかと。いわゆる生地にコーティング加工をして汚れをつきにくくするというヤツ。加工代が高くて悩みましたが、私は加工しました。

 結果、やっぱり加工した方が安くなった印象です。というのも、クリーニング代が十年間無料というものがついていたから。そうした加工をしてある着物はクリーニング代が安くなる、というところも少なくないです。

 あと、本当に汚れがつきにくい。

 先行投資と考えて綺麗なうちにさっさと加工をしておくというのは、長い目で見ればお得。自分で着られるようになったら、なおさらです。

 それと呉服屋さんには、クリーニングを安くしてくれる時期があったりします。もちろん営業をかけられるんですが、厚かましくスルーでお安くクリーニングしちゃってます。

 お仕立てした呉服屋さんなら、あまり気兼ねもなく安い時期にクリーニングに出せるかと。

 丸洗いという、三千円くらいでできるところもありますよ。

 着物のクリーニングって、どうしても高い印象がありますが、調べればちょっと高いコートと同じくらいでクリーニングできるところも存在しますので、よくよくお調べください。



 困ってしまうのは、リサイクルで買った小紋など。リサイクル着物は、痛んでいるものも多いので、それにガード加工をするかは迷ってしまいます。

 私は三千円代のリサイクル着物ならワンシーズン着たおして、クリーニングして仕舞っておく、という風にしてます。

 といっても私は絹の着物はあんまり持っておらず、小紋が四着、紬が二着くらいなもの。冬に絹の着物は一回も着なかったので、クリーニング代はほぼなしです。

 今年こそは深緑の紬が着たーい。お姑さんのお下がりだけど、一回も着れてないので………。 

 ウールや木綿の着物の気軽さに、ついつい絹の着物を避けがちなのです。リサイクルの小紋だというのに。絹というだけでハードルが上がってる面倒臭がりです。

 絹の着物も、もっと着てあげたいな。せっかく縁あって、手もとにあるお着物ですしね。

 しっかりと管理すれば長く愛用できる。それって素敵なことですよね。

 長いお付き合いには欠かせない、そんなクリーニング事情なのでした。










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