卒業式で着物、着ました!



 ついに! ついにこの日がきましたよ!!

 はい!!!! 子供の卒業式でございますっ!!!!!!



 あぁー…、無事に卒業できてよかったぁ。と、まずはひと安心。

 我が子ながら丈夫で図太い子ではあるんだけど、心配はつきないもの。とにかく元気に楽しんで学舎に通ってくれて有り難かった、の一言ですね。

 私は若干、学校嫌いがありましたので…。誇らしそうに皆勤賞をもらってきたので、本当に偉い子だなぁーと親ながらに感心。心身共に健康が一番ですよね。まぁ………成績はともかく!

 今まで子供のハレの日というのは何度かありましたが、この節目はやっぱり特別なような気がしました。

 誠実にしっかりとした格好で出席したいな、と。

 選んだのは、日焼けした畳色(例えもうちょっとと思うんですが、本当にそんな色なんです)の色無地。帯は黒地に金色が織り込まれ、貝紫と銀糸で華紋様が刺繍された豪華な袋帯。帯揚げは紫に金糸が入ったもの。帯締めも同じく金と紫の平たいもの。で、その上に黒の紋付き絵羽羽織でした。


 ザ 昭和の お母様 コ ス プ レ !


 の、出来上がりでございます。

 旦那さまは「極妻……?」と呟いてました。

 ………………いいもーん。問題ない正装だもーん。

 我が子は「へぇ、それにしたんだー」と反応薄………。

 いいんだもーん。ちょっと可愛く半襟(もちろん塩瀬です!)に桜の刺繍が入っているのとか使ってみたけど!

 お式だから半襟も真っ白が良いとは思ったんだけど、色無地はやっぱり単調になっちゃったので、ちょっとだけお洒落しました。

 あ、初めて重ね襟を使いました! 薄紅色の!

 いやぁ、色無地に黒の絵羽羽織、思ってたより地味でしたの。出来心で、胸元に花が欲しかったのー。許してぇー。

 ちなみに他にも着物で出席していたお母様もいらっしゃって、素敵な訪問着でした。帯も変わった結び方をしていらした方も。もちろん豪華な袋帯。

 目の保養でした~。本当は近くでガッツリ見たかったのだけど、ハレの日に無礼をはたらくわけにはイカンので、お上品ぶってこっそり遠くから眺めてましたー。

 しかし、格の高い着物を着ると、やっぱり背筋が伸びます。それに成長した子供達の姿は、胸にくるものがありますね。

 皆、大きくなったなぁ、あんなに小さかったのになぁ、と、じぃんとしてしまいます。

 卒業証書を受け取った後、子供がこちらを見たような気がしたので確認したところ、「お母さん目立つから、どこにいるかすぐに分かって便利だった」と。通りでよく目があうと。

 やはり着物姿は目立ってたかぁ………。周囲からは特に何も、でしたけど。

 知り合いのママさん達からは褒められましたよん。「きちんとした格好してるー。偉い!」と。

 普段がずぼらだと、ちゃんとした姿でいると驚かれるんですねー。えぇ、普段が普段なだけに………。

 あと、嬉しかったのは、式場である学校までの道すがら。近所の皆さんに「ご卒業、おめでとうございます~」と声をかけられたこと!

 土地柄、ご年配の方が多く、我が子もとっても可愛がってもらいました。その方々にも祝っていただけたことは本当に嬉しかった。

 お祝いの言葉だけでなく、私の着物姿を「素敵よ!」と褒めてくださったり、「見違えたわぁ」とか、「お祝いに相応しい」というお言葉をいただき、ほっこり。

 着物姿ってご年配の方に褒められること多くなる気がする………。懐かしさからでしょうか。

 お若い時に着物を着ていた世代のおばちゃま達が、とにかく褒めてくださるように思います。

 ずっと歳をとった後、私もそうやって着物姿で歩く親子に「おめでとうございます」なんて言う日がくるのかも。そうして、ああ、そうだ、あの時の色無地………なんて思い返すことがあったりして。

 もちろん今までのハレの日が駄目だったわけではないけれど、なおのこと印象深い卒業式となりました。

 あ、子供が通っているところは制服のある学校でしたので、彼女の袴姿はとうぶん見ることはできなさそう。

 卒業式での袴姿って可愛いですよね~。いいなぁ~。

 普段にさらっと振り袖&袴も、素敵ですよね。もうちょっと子供が大きくなったら、着てみてってお願いしてみようっと~。



 そんなこんなで、初! 格の高い着物でお式ごとに参加!! でした。とっても素敵な日で幸せでした♪

 んでもってすぐに入学式なので、今度は訪問着を着る予定です! 羽織を着ないつもりなので、気合い入れて二重太鼓結びしなきゃ。

 春の晴れやかな日に、相応しい格好でいられるように頑張ります。











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