崩壊していく友情
~2019年5月~
あれから1ヶ月が経った。
4人はなかなか予定が合わなかったため、約束してから1ヶ月伸びた。
そして4人は約束していた天王寺のカラオケ店に集合した。
みんな初めてってこともありどことなく緊張していた。
そんな中、清登はこんなことを言い出した。
「おれから歌いまーす!」
場を盛り上げるために清登から遊びのスタートラインを切った。
そして、残りの3人はジャンケンで決めた。
3人…「最初はグー!じゃんけんポーン!」
決まった順番は華美、大輝、香織の順番だった。
清登が歌い終わり、華美が歌い始めた。
華美が選んだ曲でみんなは盛り上がり、場は一気に解けた。
そして、大輝が歌い、香織が歌った。
2人とも歌が上手すぎて、清登と華美は声も出なかった。
そして盛り上がっている中カラオケ店の電話が鳴った。
「プルプルプル」
そして大輝が電話に出た。
受話器の向こう側にいたのはカラオケ店の店員さんだった。
大輝…「もしもし」
店員…「終了10分前となります」
終了10分前の電話だった。
大輝…「わかりました。ありがとうございます」
大輝…「終了10分前だって」
3人に声をかけた。
そしたら3人は少し寂しそうな感じだった。
そして10分が1分だったかのように早く経ち、4人はカラオケ店を後にした。
4人はまだ遊び足りないと思い、考えていたら大輝が口を開いた。
大輝…「あ、そうだ!サイゼリア行こうよ!」
3人…「いいね!賛成!」
4人はカラオケで体力を使いすぎて、少しお腹が減っていたからすぐにサイゼリアに直行した。
そして、4人は楽しく会話をしたり、カメラアプリで遊んだりして、あっという間に時間が過ぎた。
華美…「もうこんな時間やし、そろそろ帰る?」
そしたら清登はこんなことを口にした。
清登…「あのさ、最後にあべのハルカス行かない?すごく綺麗な場所あるからさ!」
3人は少し疑問に思いながら賛成し、清登について行った。
そしてたどり着いた場所はあべのハルカスの16階から展望できる場所だった。
4人は口をそろえてこう言った。
「きれーい!」
そして恋話や世間話をしてると辺りは暗くなり始め、4人は時間だし、帰ることにした。
大輝…「バイバーイ!また遊ぼうね!」
3人…「バイバーイ!また遊ぼう!」
そして各自自宅へ帰宅した。
それから4人は少なくとも1ヶ月に1回は遊ぶぐらい仲良くなっていた。
そんなある日、遊んでいる時に4人で話していたら、香織がこんなことを口にした。
香織…「いつか、香織の家でお泊まり会しない?」
華美はすごく賛成したが、清登と大輝は少し戸惑いを見せた。
なぜなら女の子の家に男の子が泊まるのだから。
そしたら大輝が口を開いた。
大輝…「いいじゃん!楽しそうだしやろうよ!」
そしたら清登もその答えに安心したのか賛成した。
香織…「それじゃあ決定ね!」
3人…「うん!楽しみだなー」
香織…「家の掃除とかしないといけないから、お昼の3時に家に来て!」
3人はすぐに賛成した。
そしてとうとう待ちわびていたお泊まり会当日にだ。
清登と大輝は言われていた時間より早く集合して、ゲームセンターに行き、遊んでいた。
そんな中、清登は何気なくそばにあった時計を見た。
そしたら時計は3時前を指していた。
清登…「やばい!大輝!もうこんな時間やで!」
大輝…「やばいー!」
2人は慌てて電車のホームへ行き、少しコンビニを寄って電車へ乗り込んだ。
2人は慌てたせいか疲れすぎて電車の座席に座り込んだ。
そしたら少しお上品なおばさんが電車に乗ってきた。
そしたら清登は席を譲ってあげなきゃいけないと思い席を立ち、そのおばさんに席をゆずってあげた。
おばさん…「いいんですか?」
清登…「全然大丈夫ですよ!」
おばさん…「ありがとうございます。それではお構いなく。よいしょ」
そしてしばらくしたら駅に着いた。
「あの、これ良ければどうぞ」
席を譲ったおばさんが清登に差し出したのは大きなケーキだった。
清登…「え、そんなのいいですよ!」
おばさん…「いいのよ。受け取って」
そうやって清登はケーキを受け取った。
そして、またしばらくしたら香織の家の最寄り駅に着いた。
大輝…「ようやく着いたー!」
清登…「ようやくやなー!」
そんなこといいながら香織の家まで歩き、香織の家の前まで来た。
そしたら香織の家で飼っていた犬と香織と華美が窓から顔を出し、御出迎えしてくれた。
そして清登と大輝は家の中へお邪魔した。
それから4人は雑談をしたり、体育館に行って卓球をしたりして楽しい時間を過ごした。
そして4人は夕飯の時間になったので、香織のお母さんが用意してくれていたホットプレートと具材を使って焼きそばを作った。
しかし大体は清登と大輝で作って、香織と華美は映画に夢中だった。
大輝…「映画ばかり見てないで少しは手伝ってー!」
香織…「ちょっと静かにして!今いいとこだから!」
華美…「そうそう。だから手伝えないです!」
大輝…「ええー!」
そんなことを言っているうちに夕飯が出来上がり、4人は仲良く映画を見ながら夕飯を食べた。
そして4人はお風呂を済ませ、もう寝る準備にはいっていた。
そしたら香織がこんなことを口にした。
香織…「みんな好きな子とかいないの?」
3人…「いないよ笑」
3人は笑いながらそう言った。
そしたら香織はこう言った。
「私、いるんだよね…笑」
そしたら3人は声を揃えてこう言った。
3人…「えー!誰ー!?」
香織…「しー!静かに!」
3人…「ごめんなさい笑」
大輝…「で、誰なの?」
もちろん香織は答えない。
そしたら3人は必死に誰か考えていた。
そしたら清登がこんなことを言った。
清登…「ヒントちょうだい!」
そしたら香織は少しヒントを言った。
香織…「・・・このクラス」
そしたら3人は驚きを隠せなくなり、興奮し1人ずつ同じクラスの男子の名前を言っていた。
しかし、ずっとNoの一点張りだ。
あと、同じクラスの男子で残ってるといえば、清登と大輝しかいなかった。
そしたら華美は少し嫌な予感がした。
なぜ嫌な予感なのかと言うと、実は清登と華美と大輝の3人はこのグループは恋愛なんて関係なしに仲良くしていくグループだと思っていたからだ。
しかもそれは暗黙のルールだと思っていた。
そして華美はこう言った。
華美…「もしかして、このなかにいるの…?」
香織は横に首を振るもどこか不自然だった。
その不自然さに気づいた華美は思い切り、こう言った。
華美…「もしかして、大輝…?」
そうすると、香織は動揺を隠しきれず3人にはすぐバレてしまった。
実は香織は大輝に綾香と一之輔と遊ぶ約束に誘ってもらえたことが嬉しくて、そこから少しずつ大輝に思いを寄せていた。
そして、香織含め4人は全体的に空気が重くなり、沈黙が続いた。
そしたら空気を和ませようと、清登が口を開いた。
清登…「こ、この話はやめよう!そういえば今日電車乗った時におばさんに席譲ってあげたらケーキくれたんだよね!明日みんなで食べよ!」
大輝…「そうだな!あれは奇跡だよな笑」
華美…「すごいやん!また食べよう!」
華美と大輝は清登が気を遣ってくれたのかと思い元気を出したのに、香織はまだ気にしているようだ。
大輝…「元気だしなよ!おれもそんなきにしてないって!」
そう大輝が元気づけると少し香織は元気を出し、ケーキの話で盛り上がった。
そして沢山雑談していたら気づいたらもう夜中の3時だった。
華美…「もう時間遅いから寝ようよー!」
清登…「そうだな!もう時間遅いし寝ようか!」
大輝…「そうだな!」
香織…「そうだね」
こうして4人は1日を終えた。
しかし、香織は布団の中でずっと不安と恐怖に襲われていた……………。
恋から始まった仲良し @haruchii2019
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