日々是雑記―作品関連隔離茶屋

質問あったので、公女地理概略

　何れ、書籍版に地図を載せたいと思って幾星霜。案外と大変なのです……ほら、デザインとかあってですね。

　さて、公女の明らかになっている地理・地名概略です。

・ウェインライト王国：アレン達の母国です。大陸西方の強国で人類からすると、血河にて魔王軍と対峙している唯一の国家となります。『騎士』の家系。極致魔法は異例の四つ（※ステラも含めれば五つ）。主だった都市は、王都・東都・南都・北都・西都。各国に先んじて、主要都市は汽車で結ばれ、空路が開かれつつあります。

　成立の歴史的背景もあり、間違いなく人族最強国家です。炎・雷・風・氷の極致魔法持ち。

・ユースティン帝国：王国北方の強国です。かつては、大陸最大の領土を誇っていました。『射手』の家系。北帝海、南聖海を挟み、魔王領が存在します。

・侯国連合：王国南方と国境を接する、北部五侯国・南部六侯国・水都にて構成される商業国家です。領土的にはそこまででもありません。かつて、北部二侯国がリンスターに飲み込まれています。水都は古い古い都市です。水の極致魔法持ち。

・南方島嶼諸国同盟：南聖海に浮かぶ、小国群です。王国、侯国連合に移民多数。作中登場人物の中にも出身者がいます。コノハさんは此処の出。聖霊教影響下の国家だと、人以下の扱いを受けます。

・ララノア共和国：ユースティンより東北に位置ずる共和制国家です。ユースティンから独立。光の極致魔法持ちだったものの、使い手は途絶えています。王国とは、東北部の大陸最大の塩湖、四英海で接しています。魔道具開発が盛んで、魔銃を量産しています。ただし、一定以上の魔法士には無力です。

・聖霊騎士団領：王国東部と接する宗教国家です。聖霊教の守護を自負しています。魔王戦争の最終決戦、血河の会戦において暴走。人類側を敗北寸前に追い込みました。狂信者の群れなので、命を平然と捨ててきます。

・東方諸国家：聖霊騎士団東方～北方に位置する諸国家です。聖霊教の強い影響下にあります。

・教皇領：聖霊騎士団領東方に位置する、聖霊教の本山です。領土的には大したことがありませんが、影響力は絶大。

・聖地：血河を越え、魔王領に存在する人類宿願の地。魔王戦争中、一度奪回しています。

　これが、現状で公女作中において出てきている各国となります。

　東方諸国家以東にも多数の国がありますが、おそらくそこまで描くことは……あるのかなぁ。登場人物は出て来る可能性はあります。

　他作品で出てきているのは、国家、地名は、

・連邦：侯国連合の東方にある地域大国。最盛期は過ぎ、諸問題が噴出しつつある。

・老帝国：連邦の東方にある、衰退しつつある国。

・花の谷：王国西方の隠れ里。獅子族が住んでおり、花竜が降り立つ土地です。

　こんな所でしょうか。

　なお、公女世界において『刀』は極めて出し辛い武器となります。世界全体を見渡しても、残っているのは極々僅かです。大陸西方で本物を使う相手と交戦した経験を持つのは、某死神なメイドさんくらいでしょうか。それくらい、稀です。アレンですら、実物を見たことはありません。

　なお、魔王領の地理で把握されているのは、魔王戦争で踏み込んだことがある地点んまで。それ以西は不明です。御参考までに。