「あの子」裏話:想定状況編

 あくまでも未来線の一つであることをお忘れなきよう……。


・連邦

 侯国連合東方に位置する大国。

 周辺地域の最強国であり、侯国連合も真正面から殴り合うと、人口差がある為、泥沼化する。

 陸軍国家であり、海洋を使っての交易に重きを置いていない=金貨での決着、という発想に乏しい。基本的には武力を用いる。

 国家としての最盛期は過ぎており、各機構に腐敗が進みつつある。

 侯国連合の力が弱体化を見て西方侵攻を画策するも、大敗。大小十三都市他を王国と連合へ割譲した。

 大陸西方への侵出が失敗に終わり、圧迫すら受ける状況は連邦に相当なストレスを与えており、東方への強硬策が台頭しつつある(『東方を得、国力を増大させ、再戦を挑む』)。

 なお、西方との経済戦争自体は継続中であり劣勢。金銀貨が流出しつつある。


・老帝国

 連邦と接する国家の一つ。

 かつては強大な軍事国家だったが、今は衰退期。

 人材登用、新技術の導入にも消極的。クロエとクレイクの故国。

 学問分野に関しては、古い伝統があるので、案外と人材自体はいる。ただし、絶望的な階級格差がある。

 連邦の脅威は感じつつも、特段手立てを取ってはいない。

※東方諸国家は中小国家ばかりの為+様々な問題を抱えている為、連邦に抗し得る国力を持っていません。


・侯国連合

 何処かの苦労人さんが北部五侯国の『皇帝』扱いされている。戦役の傷は既に癒え、興隆しつつあるが、水都及び南部六侯国と連邦から奪い取った新領土で再構築され、北部五侯国とは袂を分かった。

 人材登用を進める共に、大陸西方の商圏へ参入。北部五侯国及び十三都市との連携を強め、不死鳥の如く復活。かつてよりも国力自体は増大している。

 現在、関係各国と『東方問題』について論議中。連合としての意見は『実利のみを得る』。

 国是は『無益な戦争を欲しない(某南方公爵家が著しく弱体でもしない限り、二度と喧嘩を売らない+十三都市国家群には絶対に手を出さない)』。


・十三独立都市国家群=『王冠領』

 東方侵攻の大敗により連邦が割譲した大小十三の都市群。

 王国領ではなく王家の領土であり、半ば独立している。領土的には小国と言っていい。『機関』は此処の一組織。


 未来線がですね、現在、作者想定しているだけで……(指を数える)……十までいかなくても、それに近い数あるのですよ。

 書籍版はこの世界線じゃないです。あれ、難易度インフェルノなので。

 この世界線の難易度は、やわやわ、くらいかも。

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