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裏切りってジャスティスなのか……でもあの感じ、いつもの緑川だよな?」

「ど、どうなってるの?」

「どうもこうも、最初から操られて等いなかったんです」


話ながらこちらに近づいてくる緑川。


「けど、宝玉を渡しただろ!」

「ああ、あれなら複製銃でコピーした偽物ですよ」

「え!コピーできないっていってたじゃん!」

「それは嘘です」

「……はぁ?」

「おーい、みんな!」


呆気にとられる俺達のもとに銀と黒崎先生が現れる。その手には先程奪われたはずの宝玉が抱えられていた。


「残りの宝玉はここだ!」

「じゃあ、さっきのチョークは?」

「城が崩れる直前で、緑川に言われてな。一芝居打ったんだよ」

「敵を騙すにはまず味方から、皆さんの動きも把握済みでしたので……ジャスティス盗聴で★」


よく見ると耳にイヤホンがついていた。


「正義感が微塵も感じられない……」

「ともかくこれで全員揃ったんだ!あれをやるぞ!」


華麗にスルーする赤井、正義ってそんなのでいいのか!!

ところで、あれってなんだ?


「ヒーローといえば、名乗りだろ!横一列にならぶぞ!」


赤井は輝いた瞳を向けてくる。

黒崎先生が(え、俺もやるの?)と困った視線を向けるが、俺達が首を横に振ると諦めたようだ。


「あー、今回だけだぞ」

「面白そうですね★」

「仕方ないな」

「やろうやろう!」

「生徒に付き合うのも教師の仕事……かぁ」

「先生が言うなら俺も!」


赤井、俺、緑川、黄瀬、桜庭、黒崎先生、銀の順で武器を出して並ぶ。


「いくぞ!燃え上がる戦士、ジャスティスレッドォ!」

「それに付き合わされる戦士、ジャスティスブルー!」

「暗躍する戦士、ジャスティスグリーン!」

「早く帰りたい戦士、ジャ、ジャスティスイエロー!」

「楽しんでる戦士、ジャスティスピンク!」

「……引率の教師、ジャスティスブラック」

「先生は天使!ジャスティスシルバー!」

「全員揃ってぇ!ジャスティスゥファイブッ!」


赤井は満足げに「決まった」と呟く。

決まった……のか?

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