18


砂煙が立ちこめるなか、俺達は立ち上がる。

「いてて……」

「な、なんとか無事みたいだな俺達」

「みんな!宝玉は持ってるか?」

「もちろんだよ!」


黒崎先生と銀の姿は見えないけれど、俺達はその手に宝玉があることを確認する。


複製銃レプリガン!!」


その時、ビリジアの声と共に黒いチョークが飛んできて、俺達の宝玉が飛ばされてしまう。


「そんな!今のって!」


砂煙が消え、視界が開ける。

そこには6つの宝玉を抱えるビリジアがいた。


「コピーさせてもらいましたよ。彼の技を」


微笑むビリジアの傍にはマントに覆われた人影があった。


「よくやったビリジア……いや、緑川護よ。さぁ、宝玉を我が手に」

「かしこまりました。ハイロゥ様」


緑川の手から次々と宝玉が渡される。


「やっぱり、緑川君だったんだ!」

「やめろ緑川!正義の心を思い出せ!」

「俺達の声は……届かないのかよっ!」

「そんな……」


どうすれば、どうすればいいんだ!

緑川がもつ宝玉が掲げられる。


「そうだ。その緑の宝玉が揃えば、平和な世界は終わりを迎える」

「これで終わりですねハイロゥ様……あなたに仕えるのも」


緑川は宝玉を銃に変えてハイロゥに向ける。

バァンと音がなり、ハイロゥは後ろに下がる。


「外しましたか」

「なんのつもりだ貴様……」

「ジャスティス裏切り★ですよ」


そこにいたのはいつものように黒い笑みを浮かべる緑川だった。









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