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「決まった……!ヒーローは遅れてやってくるからな!」


赤井は赤色の大きな剣を担ぎながら、いつものように笑う。

ん?ちょっとまてよ?


「今の言い方だと、出るタイミング伺ってたみたいに聞こえるぞ?」

「そ、そんなことはないっ!」

「……本当か?」


じーっと赤井の目を見つめると明らかに目をそらす。


「だって、その方が格好いいだろ!」

「開き直るな!」


その時頭上から声が響く。


「ええぃ!これで終わりだ!大殿筋プレス!」


ブロンゾンの引き締まった尻が迫る……って嫌すぎるなこの状況!?


「いけ、青野!尻にツッコめ!」

「やめろ!誤解を生むだろ!」


思わず持っていたピコハンを振る。

カキイィン☆と音が鳴り、ブロンゾンが遠く彼方に吹き飛んでいく。


「「「「「「……え?」」」」」」


呆然とする俺達に黒崎先生が気づく。


「……もしかして今、青野が赤井にツッコミを入れたからか?」

「極端すぎるだろこの武器っ!」

「いや素晴らしい。さすがは宝玉の力ですね」


叫んだ俺の前に新たな人影が現れる。

その姿はよく知っている相手だった。


「なんでここにいるんだ……緑川!」


黒崎先生が驚く。


普段と服装は違うけれど、確かにその人物は俺達の仲間。緑川護だった。


「緑川とは誰のことでしょう?私の名はビリジア、ハイロゥ様の忠実な部下です」


にこりと笑うその手には緑色の宝玉が握られていた。

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