過去や未来、異世界や並行世界など、様々な可能性世界における巨大ロボットの誕生原理と物語のプロローグをまとめた短篇集です。驚くべきは作者のアイデアの豊富さと、それを設定・物語へと纏め上げる手腕の見事さ。巨大ロボ小説を読みたい人、センスオブワンダーを求めている人に是非お勧めしたい一作です。
こ~いうのを待っていました。ああ、SF大会の合宿で、「人型はコロニー間の情報規制を隠蔽する意図があったんじゃね」「いやコロニー内で運用するとは、なんて台詞あったろ」とか、「ブレストが放熱板なら本体溶ける」「素子レーザーかも知れん」など語り明かした青春の日々が蘇る~惜しむらくは、必殺技とか出撃シーンとかの、決め台詞がもっと欲しかったなあ。ロボットアニメのロボ設定原理主義者とか、不毛なるSF考証にもハートが起動する人にお勧め。8読/8続にてレビュー。