詩を読んで、ため息が漏れたのは久しぶりでした。時に民話のように、時にユーモアを織り交ぜ、時に恋に思いをはせ……自然と、人の織りなす言葉が雪のように降り、積もっていきます。いわゆる現代詩のように読み手を置いてきぼりにするような難解さはありません。日々の生活や、どこかで聞いた事のある昔ばなしのように、どこかに根差した詩です。雪深い地域で生活した事のある人には、特に刺さるであろうと思います。