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「もし嫌いだと言われたらどうする?それこそ私は立ち直れぬ。」
「嫌いだなんてそんなこと絶対ないと思いますけど。うーん、じゃあそのときは私が火の神様を説教しますよ。」
思い付きで言っただけなのに、咲耶姫様は突然声を上げて笑いだした。
「あはは!神に説教とは、面白い。そういえばお前、名は何というのだ。」
「
「アオイか。私が火の神に蔑まれたらぜひとも説教しておくれ。」
「はい!了解です!」
私はビシッと敬礼のポーズを取る。
「だが、もし私が上手くいったら、アオイは今の彼氏ときちんと話し合うのだ。」
「え。」
「交換条件だ。」
咲耶姫様はまるで形勢逆転かと言わんばかりに不適な笑みを浮かべた。
私は言葉に詰まる。
高志と話し合うことを想像すると、かなり億劫な気分になる。今さら会って何を話し合うというのだ。
山に置き去りにするなんてどういうこと?
私も悪かったです?
言いたいことはたくさんあったはずなのに、もう私はこのまま自然消滅でもいいかな、なんて思い始めていたところだったんだけど。
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