第13話 消えない傷(再掲載)
「なんでそんなとこ座ってるんだ?」
そういうとN先生は私の隣に座り
慣れた手つきで私の腰を引き寄せる
「ん?」
ふざけてるのかなと思った私は
笑いながら離れようとしたら
強い力で引き寄せられてそのまま押し倒された
「やめっ…」
叫ぼうとする私の口を押さえつけ
先生は信じられないことを言ってきた
「散々誘惑しといて、今更何言ってんだよ」
誘惑??
そんなことした覚えなんてなかった
「してないっ!そんなこと」
なんとか逃げようとするけど
N先生の力がすごくてびくともしない。
バシッ!!
突然頬に衝撃が走る
「これ以上痛い思いしたいの?」
ちょっと半笑いくらいで
全然感情的じゃないN先生
「ごめんなさい…でも本当に誘惑なんてしてない…」
勝手に出てくる涙
「じゃあなんでついてきたの?」
「1人で男の人の部屋についてきちゃ危ないよ」
「騒がなければ優しくしてあげるよ」
目は笑ってないのに微笑む先生
恐怖で声は出ない
頷くしかできない
ブラウスのボタンを外そうとする先生に対抗する私
「言うこと聞けない?」
私を見下ろす冷たい目
首を振るしかなかった
何分くらいだったんだろう
痛さから逃げようとしても
覆い被さられて身動きもとれない
激しく打ち付けられる腰
「そんなにしめるなよ…」
好きでもない人の荒い息遣い
動きが止まると急に離れる先生
太ももには生ぬるく暖かい液体
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