第12話 N先生の豪邸

学校から30分くらいでN先生の家に到着。

ガレージに車をいれる。


「時間かかると悪いから一旦部屋で待ってて」


車のエンジンを切り先にでていくN先生。

え?どーいうこと?


玄関で立ち尽くしてると

「とりあえずこっち、ここで待ってて」


いいのかな?

でも奥さん帰ってくるみたいだし。

考えすぎかななんて思っていた。

「おじゃまします」


1番奥の部屋でなにやらガソゴソ探してる先生

「上がって、そこ座って」

先生の部屋には水槽がたくさん置いてあった。


ソファーに机、それに書斎みたいな大きな机。壁面は本で埋め尽くされていた。

リビングがあるのに、ここでも寛げる自分の部屋があるなんてびっくりだった。


「ソファー座ってていいよ」


そう言われても…

なんだか居心地が悪すぎて

ソファーと机の間に座った。



「あったあった。これ」

参考書みたいなのを渡され

「これ○○にはすごくいいと思うよ。あげるから」


「もらっちゃっていいんですか?」

って見るからに高そうな分厚い参考書。

素直に嬉しかった。


「ありがとうございます。大切に使います。」



「うん。頑張りな」










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