第11話 一緒に

N先生のおかげもあってか、期末テストの結果は納得できるものだった。

とはいっても予備校に行かない分

みんなより頑張らなきゃいけない。

N先生は学校の数学だけじゃなく、

受験対策の勉強も教えてくれるようになっていた。



夏休みなったら好きなK先生に会いにいく!

部活で来てる先生なら、少し話す時間も取れるかもしれない。

それを糧にがんばろう!



いつものように放課後N先生に教えてもらい、

帰ろうとすると

「俺も今から帰るところだから、送っていってあげるよ」



先生の行為に甘えさせてもらい

送ってもらってる途中


「渡したいものあるから、一回家に寄るけど大丈夫?」


渡したいもの??

意味がわからない私。

「私にですか?」


「そうそう、今日学校に持ってくるの忘れちゃったんだよ。受験勉強に役立つかなと思って」

「何時までに帰れば大丈夫?」



テキストとか?なら週明けでもいいのにな

なんて思ったけど、週末にできるからってことかな?とか。

断るのは申し訳ない気がした。



「遅くても21時までに帰れれば」



「そんな遅くならないよ。それに奥さんもそろそろ帰ってくるし。」


ってなんか私が期待してるみたいな

取られ方したみたいで急に

恥ずかしくなった。


「そうですよね。」


奥さんも帰ってくるなら断る理由はなかった。







 








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