第14話 恐怖

「家まで送るから準備して」


乱れた制服と足首に引っかかってた下着。



部屋に入ってしまったこと。

N先生を少しでも信じてしまったこと。

何を悔やんでももう過去には戻れない。




「家は〇〇駅の近くだよな」

家の場所なんて教えたことなんてなかったのに、なぜか知っている先生。


ますます怖くなった。

〇〇駅に近づいてくると

家の住所を聞いてきた。



「大丈夫です。ここからすぐなので」

逃げるように車から降りようとすると

ロックがかかって降りれない。


先生は先に降りるとトランクから荷物を取って、助手席を開けた。

「はい。これプレゼント」


訳がわからない。


「りょうこ、誕生日だったよな。」


なんで知ってるの?教えたことなんて一度もない。


もしかして私の情報を学校で見たのかもしれない。


この人は私の何を知ってるんだろう。

そこ知れぬ恐怖しかなかった。



ダッシュで角まで走って

曲がる瞬間確認したら 

N先生はまだこっちを見ていた…












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