第15話  無気力

家に着くとすでにお母さんは帰っていた。

逃げるように自分の部屋に入って泣いた。

お母さんには体調が悪いと嘘をついた。



ずっと泣いて後悔してた。

ジンジンと痛む身体。何か挟まってたみたいな感覚。


勉強をしなかった日はなかった。

けどもう何もする気になれなかった。



夜中にうなされては起きる。

その繰り返し。

全然寝付けずに朝が来た。




そうか。学校はお休みだったんだ。

そんなことも考えられないくらい。

泥のように眠って1日すぎていた。



月曜、学校なんて行きたくなかった。

でもこのままじゃだめになっちゃう。

負けたくない。

今日だけは休むことを許してあげようと思った。







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