第51話 A先生驚きの行動

浮かない気持ちのまま学年はあがり

理系選択をしてしまった私

友達がほぼいないだけでもつらいのに

担任はN先生になってしまった


呼び出しもなくなり

勉強だけは教えてくれ

N先生の嫌なイメージは薄れていた


このクラスに馴染めない

そしてやたらに社交的な英語の先生も苦手だった

英語のA先生は明るくて社交的

なぜか女子人気がダントツで

廊下を通るとキャーキャーいう女子が多数

それを自覚してるA先生もカッコいいだろのドヤ顔



授業中は端から当てたり

目が合った女子に当てたがる

なので極力目を合わせないように気をつけていた


でもそれが逆効果なのか!?

やたらに当ててくるA先生

余計に苦手になってしまった



コミュニケーションを取ると

女子は喜ぶと思っているのか!?

大抵の女子は嬉しそうに話してたけど

私には理解できなかった



放課後、調理室の掃除当番の日

私以外の2人の当番はこない

またサボり!?

なんで私だけやらなきゃならないの?

私もサボろうかと考えてたら

A先生が入ってきた


「〇〇だけ?」


「はい」


「あとの2人は?サボり?」


「わからないです」


会話を早く終わらせたくて

掃き掃除をし始める


「取れてるよ」

A先生は私の背中を指さしていた



「え?」

ぴんとこなかった


「リボンちゃんと結んで」


と言うとスカートをひらっとめくってきた!?


「えっ!!」 


背後から抱きつき胸を揉むA先生

「ちょっと!!」


ありえない!!


ガラッと急に開くドア

「なんだ?」

N先生が立っている


私からパッと素早く離れるA先生

「なにしてるんですか?A先生」



「エプロンのリボン取れてて直してあげてたところですよ」


「あーあと2人もまだきてなくて」

「サボりかなぁ 探してこないと」


ぶつぶついいながら逃げてくA先生




「なにかされてたよな?」

「なにされた?」



「スカートを」

言いかけると同時くらいに

サボっていた2人が入ってきた


私とN先生の異様な雰囲気を感じ取ったのか

顔を見合わせる2人


「なんだ。サボってたのか?」

「今2人がどこにいるか〇〇(私)に聞いてたんだよ」



「サボってたんじゃなくて、トイレ行ってたんです」

「ねー」

「そうそう、お腹痛くて」



この前も来なかったくせに

平気でそんな嘘をつく2人


「3人でちゃんとやれよ」

言い残すとN先生はでていった



「ごめんねー〇〇(私)」


「全然大丈夫だよ!」

真逆の言葉と笑顔でお返し


女子校も女子校の先生もますます嫌いになった







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