第33話 

「○○様 靴はこちらのサイズも履いて頂けますか?」


ちょっときつかった靴に気がついていたんだ


「こちらのサイズがよろしいかと思います」

ニコッと微笑む天使さん


私もいつかこんな素敵な笑顔ができる

女の人になりたいなーなんて思っていた



「ありがとうございます」


「とてもお似合いですよ。楽しんできてくださいね」


楽しむ?何を?


「また○○様ご連絡させて頂きます。」

深々と挨拶する天使さん


車に乗ってお店の方を見るとまた挨拶されてしまった

なんてすごい世界



「ちゃんとお洒落したら似合うよ」


え?なんか優しくない?


先生を見るとこっちを全く見ようとしない

気のせいか…



「洋服代、今度バイト代でお返しします」



「そんなに稼いでるの?すごいな笑」


「そんなには…でも返します」


「じゃあ出世払いで笑」

「今日は俺が連れていきたいところがあるからいいんだよ」



こんな格好で行く場所ってパーティ!?

って今考えると先生が着てる服もお洒落だった


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